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あなたside
紫耀「嫁か」
紫耀「嫁か」
紫耀「嫁か」
はぁ〜〜〜〜〜〜〜もう!!!!!!
脳内再生が止まらない「嫁か」ツッコミ!!!!
勘弁して…熱が上がるから………
落ち着け、私
紫耀くんはコンビニに行ってくれた
多分、気まずくなりそうだったから
てか、なに平然と「嫁か」なんて言ってんの?
告りかけた女の心を弄んでんのか天然王子め!!
…いやもしかして告白だと思ってなかったの?
だとしたらあの「俺も言いたいことあるから」は何?
もしかして「あなたってママみたいだな!😁」とか言われんの?
いやいやいやないないないない
高熱出して死にそうな女が伝えようとした言葉のお返しがママぁ?
(まだ言ってない)
…アリエナイ
でも……どうして告白止めてきたのかな
そんな勘のいい人だったかな?(失礼)
それとも私……昨日、変なこと言ったのかな
だめ、信じるって決めたじゃん────
.
.
.
あなた(あれ…また寝てたの)
紫耀「おはよー」
あなた「!?」
紫耀「よく寝るなぁ(笑)」
そう言った紫耀くんの笑顔は、優しかった
あなた「夕方…?」
あなた「あ、学校…サボっちゃった」
紫耀「今日は無理でしょ」
あなた「…あれ、紫耀くん、今日オフだよね?」
紫耀「うん、それ昨日も朝も言ったよ(笑)」
あなた「…………」
あれ…?覚えてる…………
確か車の中で音楽消してくれて、
紫耀くんに「頼ってよ」って辛そうな顔で言われた
気付いたら紫耀くんの背中にいて…
部屋に上がって…
どっか行っちゃいそうな紫耀くんを引き留めて…
***
あなた「紫耀くん…ごめんね」
あなた「…大好きだよ」
***
そういえば、そんなようなことを…
言ったような…………
あなた「////////」
紫耀「え、あなたさん?」
あなた「な、なに!/////」
紫耀「ゆでだこみたいになっちゃってるよー」
あなた「み、見ないで!!」
紫耀「なんで?(笑)」
あなた「ゔぁぁ…………」
紫耀「はぁ?(笑)」
もう手遅れ……
いや、伝えてたんだから、いいんだけど……
だけど…
だけど…
こんなの……私の意図じゃない…!!
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!