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あなたside
☎︎♪♪♪
☎︎♪♪♪
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☎︎♪♪♪
あなた「………ぉ……起きたよ…………」
遥「もー!!遅い!!!今日は17回目!!!!」
私は朝が苦手だ。
毎朝、幼馴染の咲川遥からの鬼電で目覚める。
あなた「ごめん……ありがと……」
遥「二度寝しないでよね、じゃあ学校で!」
あなた「…うん……」
電話を切った後、携帯を確認するのが日課。
……時々二度寝しちゃうけど。
LINEの通知、125件
インスタの通知、19件
ツイッターの通知、6件
合計、150件
あなた「………ひゃくごじゅu……………」
信じられん。今日はちょっと多いような。
いつものように、まずは天気をチェック、
Yahooニュースのトップ記事を見出しだけチェック、
ゲームのログインボーナスをもらう、
ここまでの所要時間は5分。
問題はここからだ。
私が1日に返信する回数は、
急用以外、1人につき朝夕の2回。
面倒なのでまとめて返信することにしているが
なんとびっくり実はそれも面倒。
そんなことを思ってもしょうがない。
今から150件の通知を捌く。
まずは一番少ない通知6件のツイッター。
うち4件「○○さんが△△をいいねしました」とか。
(この機能いらん。と毎朝思う。)
ついでにトレンドを軽くチェック。
よし、終わり。
次、通知16件、インスタグラム。
一応ストーリーをほぼ右側タップで高速チェック。
DMでのやりとりは適当なものばかり、
起きて間もない私は寝呆けた頭で適当に返す。
はい、終わり。
そしてLINE。
約半分は私を起こすための遥からの電話とスタンプ。
他の友人たちにも次々と返信し、終了か…
と、ここであることに気付く。
あなた(1件残ってる…)
トークの通知ではなかった。
ホーム画面に戻ると…
あなた「あ………」
【 知り合いかも① ひらのしょう 】
メッセージも何もない。
ただ追加されていただけ。
でも………
.
.
.
ー8:50ー
あなた「遥!おはよう!(^^)」
遥「おはよ、ちゃんと来てよかった〜!」
あなた「毎朝ありがと〜遥ちゃんのおかげだよ〜〜」
遥「…なんか……素直だね?機嫌いいの?(笑)」
あなた「そ、そうかな…?(笑)」
舞「あなたと遥おはよ〜!!」
凛「ゴールデンウィーク何してた!?」
小春舞と坂下凛は大学の友達。
いつも4人で一緒にいる。
あなた「ゼミあったから普通に学校来てたよ(笑)」
遥「私もあなたと同じゼミだからほぼ一緒…(笑)」
舞「寝てた〜!」
遥「相変わらず寝てばっかりだね(笑)」
凛「あなたとどっちのが寝てんのかな?」
あなた「私は起きれないだけだから!」
舞「凛は何してたの〜?」
凛「ケンティーと紫耀のイベント見てきたの!」
あなた「あ…」
遥「あなたが手伝いしたイベントじゃん?」
凛「そうだったんだ!」
舞「会えたりしたの!?」
あなた「ううん、忙しかったから」
凛「そっか〜、残念」
あなた「でも…….
────いい事もあったかな…」
遥舞凛「何!?」
あなた「ふふっ食いぎみだね」
あの楽しかった日のことは、
みんなには内緒なんだけどね☺️
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。