第4話

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2020/05/07 08:00
°


あなたside



☎︎♪♪♪

☎︎♪♪♪

.
.
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☎︎♪♪♪


あなた「………ぉ……起きたよ…………」

遥「もー!!遅い!!!今日は17回目!!!!」



私は朝が苦手だ。

毎朝、幼馴染の咲川遥サキカワハルからの鬼電で目覚める。



あなた「ごめん……ありがと……」

遥「二度寝しないでよね、じゃあ学校で!」

あなた「…うん……」



電話を切った後、携帯を確認するのが日課。

……時々二度寝しちゃうけど。



LINEの通知、125件
インスタの通知、19件
ツイッターの通知、6件
合計、150件


あなた「………ひゃくごじゅu……………」


信じられん。今日はちょっと多いような。



いつものように、まずは天気をチェック、

Yahooニュースのトップ記事を見出しだけチェック、

ゲームのログインボーナスをもらう、

ここまでの所要時間は5分。


問題はここからだ。


私が1日に返信する回数は、
急用以外、1人につき朝夕の2回。

面倒なのでまとめて返信することにしているが
なんとびっくり実はそれも面倒。

そんなことを思ってもしょうがない。

今から150件の通知を捌く。


まずは一番少ない通知6件のツイッター。

うち4件「○○さんが△△をいいねしました」とか。
(この機能いらん。と毎朝思う。)
ついでにトレンドを軽くチェック。

よし、終わり。


次、通知16件、インスタグラム。

一応ストーリーをほぼ右側タップで高速チェック。
DMでのやりとりは適当なものばかり、
起きて間もない私は寝呆けた頭で適当に返す。

はい、終わり。


そしてLINE。

約半分は私を起こすための遥からの電話とスタンプ。
他の友人たちにも次々と返信し、終了か…


と、ここであることに気付く。



あなた(1件残ってる…)



トークの通知ではなかった。

ホーム画面に戻ると…


あなた「あ………」





【 知り合いかも① ひらのしょう 】





メッセージも何もない。

ただ追加されていただけ。



でも………


.
.
.


ー8:50ー


あなた「遥!おはよう!(^^)」

遥「おはよ、ちゃんと来てよかった〜!」

あなた「毎朝ありがと〜遥ちゃんのおかげだよ〜〜」

遥「…なんか……素直だね?機嫌いいの?(笑)」

あなた「そ、そうかな…?(笑)」




舞「あなたと遥おはよ〜!!」

凛「ゴールデンウィーク何してた!?」


小春舞コハルマイ坂下凛サカシタリンは大学の友達。
いつも4人で一緒にいる。


あなた「ゼミあったから普通に学校来てたよ(笑)」

遥「私もあなたと同じゼミだからほぼ一緒…(笑)」

舞「寝てた〜!」

遥「相変わらず寝てばっかりだね(笑)」

凛「あなたとどっちのが寝てんのかな?」

あなた「私は起きれないだけだから!」

舞「凛は何してたの〜?」

凛「ケンティーと紫耀のイベント見てきたの!」

あなた「あ…」

遥「あなたが手伝いしたイベントじゃん?」

凛「そうだったんだ!」

舞「会えたりしたの!?」

あなた「ううん、忙しかったから」

凛「そっか〜、残念」


あなた「でも…….


────いい事もあったかな…」



遥舞凛「何!?」

あなた「ふふっ食いぎみだね」





あの楽しかった日のことは、

みんなには内緒なんだけどね☺️





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