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紫耀side
紫耀「え、1時間以上待ってたの!?」
あなた「うん、そうみたい」
紫耀「そうみたいって…」
俺たちは帰路に着いた
局からシェアハウスまでは約15分
紫耀(短い…どっか行きたい…)
が、時計を見ると既に午前0時半
俺はオフだけど、あなたは明日も学校のはず…
あなた「紫耀くん、コンビニ寄っていいかな?」
紫耀「ん?いいよ」
近くのコンビニに寄り、あなたは一人で車を降りた
そして5分後、片手に小さな袋を下げて戻ってきた
あなた「ごめんね、お待たせ」
紫耀「ううん」
あなた「はい、これ」
そう言って差し出してきたのは栄養ドリンク
あなた「遅かったから疲れてるかなって」
紫耀「え、まじ?ありがと…」
あなたの優しさ身に染みる…感極………
などと思っていると
袋の隙間から見えたそれは…………頭痛薬
紫耀(買いに来たの…薬?)
紫耀(やっぱ体調悪いんじゃん…)
あなた「帰ろっか」
紫耀「運転変わるよ?」
あなた「…なんで?(笑)」
紫耀「俺が運転したいからー(笑)」
あなた「ほんと運転するの好きだよね(笑)」
あなたは笑ってるけど、本当に元気そうには見えない
よく見るといつもより顔色は優れないし
疲れているようにも見える
座席を代わり、俺が運転して帰ることになった
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。