第29話

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2020/06/16 00:00
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あなたside




時計の針は22時を廻っていた


夕方を作り、家事をひと段落済ませた後

ふと窓の外を見ると雲行きが怪しくなってきていた



廉「一雨降りそうやなぁ」

あなた「そういえば天気予報、夜中は雨だって」

玄樹「朝には止むといいな〜」



今朝の頭痛が振り返したのか、

この低気圧のせいなのかは分からないが

私の体調もあまり優れないような気がした



あなた(早く帰って寝よ…)



神「紫耀、撮影まだかかんのかな」

海人「傘持っていってたっけ?」

あなた(え────)

廉「持ってへんかったような気ぃすんなー」

あなた「待って、紫耀くん車じゃないの?」

玄樹「今日はマネージャーが迎えに来たから」

海人「この時間だと1人で帰ってくるかな」

あなた(病み上がりなのに…1人で帰ってくるの…?)

岸「俺、迎e……」
あなた「迎え、行ってくるよ」

岸「え、いーの?」

あなた「うん、そろそろ帰ろうと思ってたし」
あなた「テレビ局でしょ?そんなに遠くないから大丈夫」

廉「でも紫耀ならタクシーで帰ってくんで?」

あなた「病み上がりだから心配で…」

海人「送ろうか?」

あなた「それじゃ私が行かなくてもよくなるじゃん(笑)」
あなた「それに車で来てるから大丈夫、ありがとね」

神「じゃあお願いしようかな」

廉「頼むわ」

あなた「了解」





紫耀くんの迎えを買って出たのは、

紫耀くんが心配だったのももちろんあるけど…




ただ、


顔が見たかったからかもしれないな────






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