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あなたside
時計の針は22時を廻っていた
夕方を作り、家事をひと段落済ませた後
ふと窓の外を見ると雲行きが怪しくなってきていた
廉「一雨降りそうやなぁ」
あなた「そういえば天気予報、夜中は雨だって」
玄樹「朝には止むといいな〜」
今朝の頭痛が振り返したのか、
この低気圧のせいなのかは分からないが
私の体調もあまり優れないような気がした
あなた(早く帰って寝よ…)
神「紫耀、撮影まだかかんのかな」
海人「傘持っていってたっけ?」
あなた(え────)
廉「持ってへんかったような気ぃすんなー」
あなた「待って、紫耀くん車じゃないの?」
玄樹「今日はマネージャーが迎えに来たから」
海人「この時間だと1人で帰ってくるかな」
あなた(病み上がりなのに…1人で帰ってくるの…?)
岸「俺、迎e……」
あなた「迎え、行ってくるよ」
岸「え、いーの?」
あなた「うん、そろそろ帰ろうと思ってたし」
あなた「テレビ局でしょ?そんなに遠くないから大丈夫」
廉「でも紫耀ならタクシーで帰ってくんで?」
あなた「病み上がりだから心配で…」
海人「送ろうか?」
あなた「それじゃ私が行かなくてもよくなるじゃん(笑)」
あなた「それに車で来てるから大丈夫、ありがとね」
神「じゃあお願いしようかな」
廉「頼むわ」
あなた「了解」
紫耀くんの迎えを買って出たのは、
紫耀くんが心配だったのももちろんあるけど…
ただ、
顔が見たかったからかもしれないな────
°
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。