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あなたside







紫耀「あなた、いつも自分から後ろに座ってくれるよね」


あなた「ん？うん」


紫耀「今日もそうだったじゃん」


あなた「確かに…癖かも」

あなた「それが普通だと思っちゃってる」


紫耀「珍しいタイプじゃない？」


あなた「誰のせいで…(笑)」


紫耀「え、俺のせい？(笑)」


あなた「初めて会った日のこと覚えてる？」


紫耀「もちろん、…あ……」


あなた「思い出した？(笑)」


紫耀「ん(笑)」


あなた「あの日、私なぜか自分の車の後部座席に座ってた」

あなた「ミラー越しに、爽やか〜な顔した紫耀くんが見えて…」


紫耀「あなた、ちょっとキレてたよね(笑)」


あなた「半ば拉致だよ(笑)」


紫耀「その説はごめん(笑)」


あなた「でも出会いがそれだから納得」

あなた「もし撮られたりしたら、紫耀くん困るなって」


紫耀「さすがあなたさん…」





あなた「ね、第一印象どうだった？」


紫耀「俺らに興味なさそうな女の子」


あなた「えっ、どうして？」


紫耀「あのイベントの日、俺、あなたとすれ違ったんだよね」


あなた「え！嘘！」


紫耀「本当」


あなた「あ、でも確かに私がイベントの手伝いしてたこと知ってたから誘拐したんだよね」


紫耀「うん誘拐ではないけどな(笑)」


あなた「あ、ごめんナチュラルに間違えた(笑)」


紫耀「そん時は俺らに興味ないのかなって思ってた」


あなた「あるかないかで言うと興味はなかったけど…」


紫耀「おい(笑)」


あなた「ほんっとに忙しくて気づかなかったんだと思う」

あなた「…でも私ただの大学生で、芸能人いたら握手してほしいタイプだし…気付いてたら今のこの状況はなかったかも(苦笑)」


紫耀「…そうかも」

紫耀「でも、あなたって真面目で一生懸命だし、多分気付かなかったのも必然」


あなた「…嬉しい(笑)」


紫耀「あ、第一印象それじゃん？一生懸命」


あなた「〜〜！！」

あなた「さいっこうじゃん！！」


紫耀「あなたはどうなん？」


あなた「紫耀くんの第一印象？」


紫耀「ん」


あなた「女子大生誘拐事件の犯人」


紫耀「最低じゃん(爆笑)」





でも


紫耀くんがいい人なのはすぐに分かったよ







私が、彼を好きになるのは必然だった










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