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あなたside
紫耀「幼馴染で元彼…」
あなた「うん」
綾と付き合っていたこと、
アメリカに行って音信不通になったこと
紫耀くんにきちんと話した
紫耀「で、なんでRYOくんのこと考えてたの…?」
あなた「…わかんない」
あなた「もうどうでもいいのに…」
紫耀「…」
紫耀くんの表情に翳りが見えた気がした
私、何言ってるんだろう
これじゃまだちょっとでも気持ちがあるみたいに聞こえちゃう
でも、
紫耀「好きだったとき気持ち、思い出したりした?😏」
そう聞いてきた紫耀くんは、
なぜか不敵な笑みを浮かべていた
勘違い…?
あなた「そんなこと絶対しない」
紫耀「俺もさせないよ(笑)」
どうして笑ってるの…?
余裕…なの……?
あなた「……///」
信じてもらえてるような気がした
あなた「ほんとに紫耀くんが好きだから…大丈夫」
紫耀「よかった☺️」
紫耀「俺もあなたのこと好きだから戻ってほしくない」
あなた「うん、戻らない」
あなた「でも余計なこと考えちゃってごめんなさい」
紫耀「うん…それはお仕置きいるよね」
あなた「え………」
「目閉じて」
耳元で囁かれ
今度こそ、唇を重ねた
何度も
まるで何か、
彼の心を乱しているものを掻き消すかのように
『紫耀くん、本当は不安なの?』
でも
私を信じようとしてくれている彼が
世界で一番愛おしい
そんな彼を私は絶対に裏切らない
大好きな紫耀くんだから
あのとき私がしたような、あんな想い、
絶対にさせない
°
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。