第62話

62
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2020/09/08 00:00
°



紫耀side





ズルい……ズルい?


なんで?





ー休憩中ー



泰造「ズルい!!!!」



え?



健人「だって食べないって言ったじゃないですか(笑)」

泰造「最後に残してたんだって!!!!」



健人くん…また泰造さんのデザート取ったな…



健人「いらないんですかー?って聞いたら『うん』って!(笑)」

泰造「『ううん』って言ったんだよ!!」

健人「絶対『うん』でした!!」

泰造「言ってないーーーーー!!」

健人「言いましたーーーーー!!」



何やってんだか…(笑)

楽しそうだな(笑)



泰造「俺が甘いの好きなの知ってて毎日毎日取りやがって!!」



………?

なんて……?



健人「泰造さん……俺も…好きなんです………」

泰造「おまっ…でも俺とデザートどっちが好きなんだ!!!」

健人「そんなの…泰造さんに決まってるじゃないですか!!!」

泰造「健人!!!」

健人「泰造さん!!!」

泰造「よしじゃあ今すぐ吐け!食ったものを吐け!」

健人「うそ!泰造さん!やめて!!うわぁあぁ!!」




紫耀(え……そういうこと……?)




(( 健人くん、泰造さん、ごめんなさい by 作者 ))



.
.
.


ー撮影後ー


紫耀「健人くん」

健人「おー、おつかれー」

紫耀「俺は、泰造さんからデザートを取る健人くん、ですか?」

健人「………は?(笑)」

紫耀「ズルい件についてです(笑)」

健人「あぁ、それね(笑)」

紫耀「泰造さんが甘いもの好きなの知ってて取る健人くん、あなたが俺のこと好きなの知ってて放置する俺、一緒、ね?」

健人「『ね?』って(笑)」

紫耀「でもこれ、腑に落ちないんです」

健人「確かに」

紫耀「なんか違うんですよねー」

健人「『俺のこと好きなの知ってて放置する』って一言だよね」

紫耀「…?はい」

健人「でも、紫耀の気持ちはそんな一言じゃ終われないでしょ」

紫耀「…はい……」

健人「その〜あなたちゃん?に対する自分の気持ちも含めて丁寧に説明してみな」

紫耀「丁寧に…?」

紫耀「…えっと、あなたは俺のこと好きです…」

紫耀「何これ、恥ず」

健人「続けて〜☺️」

紫耀「ちなみに俺も好きです」

紫耀「俺はそのことを知ってます、嬉しい」

紫耀「…でも、放置…(?)」

健人「『放置』ってとんでもないよね」

紫耀「最低ですね」

健人「放置してんの?」

紫耀「してないですよ!!!」

紫耀「告白してないだけ…」



俺は、あなたの気持ちを知ってて

まだ告白してない



健人「なんで?」

紫耀「なんで……」



確かに…なんでかと言われると……


そこに明確な、誰もが納得するような理由は、

ない、かも



俺のモヤモヤは…エゴ……?




紫耀「…分かんないけど…分かったような…」

紫耀「健人くん、ありがとう🖐🏻」

健人「お、がんばれよ!👊🏻」





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