第35話

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2020/07/04 00:00

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紫耀side




あなた「もうちょっと…このままが……いいんだけど………」



あなたさんは、高熱を出すとこんな感じなわけ…？


何それ………可愛い………………




紫耀「じゃあここにいる」




俺はなるべく自然にそう答えた

が、内心はとても穏やかではない



相手は病人、高熱で、頭痛が酷くて…

と、理性を保つので精一杯



昨日のアレコレを、、おそらくあなたは覚えていない



しかし、それはそれで俺にとって好都合だった




あなた「あの…」


あなたが徐に口を開いた


あなた「紫耀くん、ごめんね」

紫耀「ん？」

あなた「迷惑かけたくなくて…頼れなくて……」

紫耀「そんなのいいから休んでてよ」

あなた「今言いたいのー、聞いてくれる？」

紫耀「ん、分かった」

あなた「ほんとはずっとすごく頭痛くてきつかったの」

あなた「でも、紫耀くんも病み上がりで疲れてると思って言えなかった」
あなた「自分でなんとかできるって思ってたから」

紫耀「んーじゃあ今度は頼ってくれる？」

あなた「…善処します」

紫耀「無理やりさせてるみたいじゃん(笑)」

あなた「あとね」

紫耀「？？」

あなた「言うべきじゃないと思ってたんだけど…」

紫耀「え…？」

あなた「でもそれも多分、間違いだったから」




感が冴え渡っているのか、

あなたの言いたいことは

その言葉が発せられる前に察した




あなた「紫耀くんのこと…………」




前日の寝言と言い、どんなに鈍い俺でも気づいた





紫耀「ストップ」

あなた「うん……ん？ストップ？」




これ以上、言わせてはいけない



その先は────、俺が言いたいから





紫耀「お願いだから、今言わないで」

あなた「どうして…？」

紫耀「次はちゃんと聞くから今日はもう休もう？」

あなた「……」

紫耀「お願い」

あなた「絶対、約束、ね」

紫耀「でも、それ聞く前に」

紫耀「俺もあなたに言いたいことあるから」

あなた「え………何？」

紫耀「だから今度だって(笑)」

あなた「(  -᷄ ˍ-᷅)」

紫耀「そんな顔しても駄目」

あなた「…( ･᷄･᷅ )」

紫耀「俺メンバーに電話してくるから寝てなね」

あなた「うん……」




そのままあなたに背を向けた




電話などというものは、

あなたから一旦離れるための口実に過ぎない



このまま側にいると


理性の方が負けてしまいそうだった










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