一方その頃善逸たちは…
「やっぱり俺駄目なのかな、翡翠ちゃんは、柱(霞柱、時透無一郎)とあんなにやりあえるなんて…見た目とは考えられないほど素早い動き…」ボーとしていた俺に彼女がこちらに向かってきた。「善逸さん、柱稽古やりましょ?」心配そうに俺を見てきて言った。「翡翠ちゃんがいうならぁ~」と俺は軽い気持ちで言ってしまった。無一郎は、怖かった何か手加減無しでやって来る、怖すぎて意識が消えた。どのくらい経ったのだろう、気付いたら、次の柱の所にいっていいと言う許可が降りていて翡翠ちゃんも次の柱の所に行けるといっていた。……ずっと気になっていた。翡翠ちゃんの音が独特というか、なんと言うか音がしないような気がしていただけど話しているときは俺たちと同じような音がしていた。この違和感が取れる日が来るのかなと思った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!