44話 Afterstory
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半年後
私たちは結婚した
籍を入れて、晴れて宮舘あなたの下の名前になったけど、
会社では名乗れないのがちょっと、悔しい
今朝、イギリスに出張で旅立った涼くんの後ろ姿を見送り
私も会社に向かう。
ビルに入った途端 目に入った。
『婚約者,,,,??』
涼くんの出張中
会社の入口の電子掲示板に映し出されているのは
私の同僚との婚約公表の記事。
『うそ,,,。』
(先輩おはようございますっ)
『まきちゃんおはよう💦』
(え?社長結婚するんですか?)
『そう,,,みたいだね笑』
(ショックぅ,,。)
脳内でグルグル考えながら
席に着く
スマホを確認するけど涼くんから何の連絡もない。
『本人も知らない,,,,??』
まさかまさかと思いながら、、
仕事に取り組む
上司「あなたの名字ちょっといいか?」
『はいっ』
上司に連れられて
会議室にやってくる
『失礼します』
部屋に入るとそこには会長らしき姿が
「君か。涼太と結婚しているのは」
『えっ,,,。』
「まさか籍を入れているとはな。」
『あっ,,,あの。』
「今すぐ涼太と離婚しなさい。
涼太にはしっかりとした婚約者がいるんだ。」
『表の掲示板を見ました。』
「どうやって涼太をたぶらかした?」
『たぶらかしてなんか、、いません。
私たちは愛し合っています。』
「涼太が全てを失っても同じことを言えるか、?」
『いや。それは,,,,,,』
「涼太には苦労させたくないだろう?」
『そう,,,ですけど,,,。』
「なら話は早いな。これ置いておくよ。」
そこには離婚届と会長の名刺
会長が出ていくのを見送り、、
恐る恐るそのふたつを手に取る
『どうしよう。』
コンコン
と部屋をノックする音が聞こえる
『はいっ』
慌てて持っているものを隠す。
部屋に入ってきたのはまきちゃん。
(大丈夫ですか?先輩)
『ああ、大丈夫だよ笑💦』
(会長とお話することなんて珍しいですね)
『なんか、もっと仕事頑張れー的な声掛けかな?
ほら、実家がお世話になってるから』
(大丈夫ならいいんですけど,,,。)
『ありがと』
会議室をでるやいなや
着信が入る
『はっ。、涼くん』
『📞もしもし,,,?』
「📞あなたの下の名前?」
『📞どうしたの?』
「📞今日中に帰れそうで」
『📞そうなのっ』
「📞だから、連絡したよ」
『📞わかった笑待ってるね』
何も無かったかのように電話を切る
『どうしよう。。』
その日はまるで仕事にならなくて、、、
挙句の果てに、私の味方だったはずの上司から
解雇を言い渡され、、お昼すぎには
会社から歩いて帰路に付いていた。
ぐるぐる頭の中で、涼くんの事ばかり考えて、
脳内で何度も何度も、、会長から言われた言葉が繰り返される。
気がつけば、、、
『よし。』
気持ちに整理がつかないまま、涼くんとの家から出ていた。
『ただいまー、』
《あら、おかえりどうしたの?》
『ちょっと、、いろいろ、、ねっ。』
《そう、、》
その頃、、、、、
「ただいまー」
「あれ??あなたの下の名前,,,??」
いつもキッチンにたって、僕のことを待ってくれているあなたの下の名前の姿がない。
「どこに、、」
📞プルルルルル
、、おかげになった電話番号は現在使われておりません。。
「えっ、、うそ。」
📞プルルルルルルっ
あなたの下の名前からの折り返しかと思いきや、知らない番号
「誰だよこんな時に,,,,,,💦」
「📞はい」
(📞あっ、、あの、あなたの下の名前の元彼の陸です)
「📞今更なんだよ。まさかお前か?あなたの下の名前をさらったのっ、、」
(📞やっぱり、、、)
「📞やっぱりってなんだよ」
(📞いや、、今日会長とあなたの下の名前が会議室で話してるのを見て、、、多分、、結婚してることが会長の耳にも入ったんじゃないかと、、)
「📞なに??」
(📞あなたの下の名前、会社解雇になったから、早退して、、、。)
「📞情報ありがとう」
(📞はい、、)
僕は急いであなたの下の名前の実家へと向かった
『お母さん』
《んー?》
『あのね、会社辞めたんだ』
《えっ、どうしてよ。あんなに好きって言ってたじゃない。》
『私、、が社長と婚約したから。』
《この間連れてきてくれた涼くん?》
『そう。。』
《だからって、どうして急に》
『会長、、涼くんのお父さんから結婚を反対されて、今すぐ別れなさいって、、』
《そんなのあなたたちの勝手じゃない。
愛に勝てるものなんてないのよ?》
『お母さん、、』
《さっ、今からその会長さんとやら言う人のところに行くわよ》
『えっ??』
本気で行こうとするお母さんを止めようとすると
ピーンポーン
インターホンが鳴る
《あら、誰かしら》
《噂をすればね笑迎えにきたわよ。あなたの王子様》
『えっ?』
玄関に向かい、、
引き戸のすりガラスに涼くんの姿がみえる
扉を開けることなく、話しかける
『どうして、、、』
「あなたの下の名前、今すぐ出てきて僕に顔を見せてよ」
『もう会えないの。』
「あなたの下の名前」
『最初から決まってた、、私と涼くんは結ばれる運命じゃないって、、。』
「父さんがなんと言おうと、僕は君を離さないよ。
会社をやめて貧乏になろうが、あなたの下の名前の美味しい手料理食べて笑い合って、幸せそうな顔を見て生きていきたい。」
『涼くん』
「本当は帰ってきてから話すつもりだった。
婚約者のこと。だけど僕がいないことをいいことに
先に会社に公表してて。
僕の婚約者はあなたの下の名前だよ。」
『だけど、許嫁がいるなら、、』
「その許嫁、僕の弟とできてるんだよ。」
『えっ?』
「だから、何も問題ない」
我慢できずに、、玄関鍵をあけると
涼くんが思い切り開ける
涼くんと目が合う
『っ、、、』
「だからもう大丈夫。」
そっと私に近寄り、優しく抱きしめる
求めていた温もり。
すぐにでも触れたかった優しい胸。
近くで聞きたかった涼くんの声。
周りの音なんて何も聞こえない。
私も涼くんの背中に手を回し、力強く抱きしめる。
「ここは君の場所。
あなたの下の名前は誰にも渡さないんだから。」
『涼くん、、大好き、、。』
「ふふ笑」
『何があっても離れないんだから。』
「じゃあ家に帰っておいで。僕らの家に」
『うん』
「あっ、、」
『ん?』
涼くんの目線の先には
玄関の奥から見守る母の姿があって、、
『あ、💦』
《よかった。笑》
『お母さん、、笑』
「すみません💦こんなところで、、」
《ううん笑安心した笑
娘を任せられるわ》
『ふふ笑』
まとめた荷物を持って
私たちの家に帰ってきた。
『やっぱりここは落ち着かない笑』
「え?笑」
『実家の温もりが懐かしかった笑』
「そだね笑実家ほどいいところはないもん」
『うん笑』
ピーンポーン
インターホンがなり、涼くんがのぞく
「あ、父さん」
『えっ?わ、わたしは、、どうしたら、、』
「あなたの下の名前落ち着いて」
優しく私の手を包み込む
『うん。。』
「もう少ししたら弟がここにくる。許嫁をつれて」
『うん、、』
「とりあえず、父さんが来て、何か聞かれたら別れる話をしていましたって言って。」
『わかった』
キッチンに立って、待っていると
涼くんと一緒に廊下を歩いてくる足音が聞こえる。
会長「なぜ、君がここにいるんだ。」
『こんばんは。』
会長「涼太。この子とは別れるように言ったはずだぞ」
『ちょうどその話をしていました。』
会長「そうか。なら離婚届を出しなさい」
「父さん。僕の話をきいて」
2人を目の前でみて唖然としていると、、
またインターホンが鳴る。
涼くんが言っていた通り、弟である副社長が入ってくる
弟「ぱぱ」
会長「おう。るい。なぜ君がここに」
許嫁『こんばんはー』
会長「なぜ、君が、るいと、、?」
「父さん。るいは僕の元許嫁と付き合ってる。」
弟「俺の方がよかったんだってさ笑」
許嫁「正直、社長の奥さんとか無理だし笑
だからあなたの下の名前さん、だっけ?笑
ほんとすごいと思う笑」
会長「俺は認めてないぞ!」
「息子たちの人生までめちゃくちゃにするんですか。」
会長「なに?」
「昔、父さんの秘書だった佐伯さん。その家族をめちゃくちゃにして、恩を仇で返すような父さんを父さんだなんて思いたくないけど。会社のためだったらなんでもする。それがこんな仕打ちじゃ、誰もついてこないよ。」
『涼くん、、、』
会長「涼太、、。」
弟「てことで、お兄さんの許嫁と俺、結婚するから会社にも悪影響はないってことでいいんじゃん?」
会長「るい。あのな、、」
許嫁「ここでこの話はあれだから、また別日にしましょ。ね〜」
私を見て微笑む許嫁のもかさん
『あはは💦』
弟「帰ろ帰ろ。またね兄さん」
「うん」
会長「こら、るいっ。」
そうそうと帰っていくお三方
その背中を見守っているともかさんが
一枚の紙をくれる
もか「今度2人でお茶しに行きましょ」
『あっ。はい笑』
「ふふ笑気をつけて」
一旦、騒ぎが落ち着き、
2人で並んでソファに座ってゆっくりする
「あなたの下の名前」
私の頭を撫でながらこちらを向く
『ん?』
「不安?」
『ううん。涼くんとなら何も怖くない。』
「合格だね笑」
『ん?』
咄嗟にソファから立ち上がり、その場にひざまずく
『、、、!』
「僕と結婚してください。」
『ど、どうしたの改まって、、』
「指輪もあげられてなかったし、出張から帰ってきたら伝えようって思ってた。」
箱に入ったダイヤモンドが輝く指輪とペアリングを机におくと
薔薇の花束を隣の部屋から持ってきて私に差し出す
『涼くん、、』
「お姫様になってくれる?」
『もちろん泣』
花束も机の上にそっとおき、、
強く私を抱きしめる
『ふふ泣ほんとにやってくれるんだから泣』
「僕は君の王子様だから」
『会社で宮舘ですって名乗っていいの?』
「もちろん。」
『ほんとに、?』
「明日、会社に公表する。」
『会長は、、?』
「明日わかるよ。」
『、、、?』
わけもわからず、互いの温もりを感じながら眠った夜
朝になり目が覚めると
隣に涼くんの姿はなかった。
準備をして会社に向かうと
フロントから入るや否や、涼くんの秘書の山本さんに話しかけられた
「奥様、こちらに。」
『えっ、、山本さん。』
言われるがまま、ついていく。
裏口のようなところから中に入っていく。
よく見ると、入り口の掲示板には、私と涼くんの
結婚が報道されるニュースが流れていて。
「時間がないので歩きながら話します。」
『あっ、はい。』
「今から社長が会見をされます。」
『はい。』
「それは、会長の辞任。そして社長が会長を継続するということの会見です。」
「えっ、。?」
「そこで、あなたの下の名前さんの話もされるでしょう。」
『は、、はあ、、💦』
「訳がわからないでしょうが、ついてきてください。」
『はい、、、』
いつも大きな会議が行われる控え室に通される。
「こちらで、お召し物を。」
『あの、、ちょっと、、、』
中に入ると
スーツを着こなした女性が、。3人も。。
『えっと、。』
(お待ちしておりました。)
(こちらにお着替えください)
『、、、??』
カーテンを閉められ着ていた服を、脱がされる
『あの、私はいったい、、、』
されるがまま、、大きな鏡の前に立つ
私と対面する。
『えっ、、だ、、だれ。』
そこには黒のレースのボディラインが目立つドレスを着ていて、
首周りにも、ダイヤモンドが散りばめられたネックレスが光る、私がいて。
(とてもお綺麗です。)
『あ、ありがとうございます、、?』
(旦那様がいらっしゃいました。)
『えっ、?』
「あなたの下の名前」
『涼くん、、今から私は何を、、』
「山本から聞いたよね」
『うん、、。』
「みんなの前で、結婚も報告する。」
『急に怖くなってきたよ、、』
「大丈夫。これをつけてれば不思議と力が湧いてくるから。」
昨日くれた指輪を通す
『涼くん。』
「見守ってて。合図したらあなたの下の名前らしく。堂々と。」
『うん』
見つめあって、優しく唇が触れる
「先に行くから、また山本と一緒に会場に来て。」
『わかった。』
控え室を出ると、同じ事務のまきちゃんの姿が。
(あなたの下の名前先輩、、かっこい、、。)
『どうして、、ここに。』
(びっくりしましたよ!笑まさか。社長と、、)
『隠すつもりはなかったんだけど、ごめんね』
(私が誘導します。会長夫人)
『やだな、笑ありがとう笑』
会場の目立たないところで、、
まきちゃんと、壇上の席に座る涼くんを見守る。
「本日お集まりいただいたのは、
皆様に大切なご報告があり、この場を設けました。」
カメラのフラッシュの中、ゆっくり落ち着いて話す。
「私、宮舘涼太は、本日付で社長という座を弟のるいに引き継ぎ、会長として、今後この会社を取りまとめることとなりました。」
記者「前会長は本日いらっしゃらないんですか?」
「父は拠点をオーストラリアに移し、日本を離れることが多くなるため、日本に在籍する私が取りまとめることになったという現状です。」
記者「表にもありましたが結婚についてお聞かせください。」
「はい。私、宮舘はあちらの女性と結婚いたします。」
手を差し伸べる涼くんと目が合い、合図だと認識し、、
視線、カメラが向ける中、堂々と歩いていく。
『私、あなたの名字あなたの下の名前は会長の宮舘涼太さんとかねてより、お付き合いさせて頂いており、この場を借りて結婚のご報告を、させて頂きます。』
そっと涼くんが腰に手を添えて、、
「今後も、夫婦と共々、宮舘商事をよろしくお願いいたします。」
2人でお辞儀をして、その場を後にした。
控え室に戻り、椅子に倒れ込む
「おっ。」
咄嗟に涼くんが支えてくれる。
『死ぬかと思った、、、、。』
「かっこよかったよ。あなたの下の名前」
『それは、涼くんだって、、』
「ふふっ」
『涼くん。』
「ん?」
『私、会社の事務やめるよ。』
「どうして?」
『もちろん。涼くんと同じ職場で働けるのは嬉しいよ。ただ、どこかで迷惑かけちゃうことがあるかもしれない。私のせいで、会長がって、なってほしくない。
私がそばにいない仕事モードの涼くんを、今度は家で、奥さんとしてそばで、見守っていきたい。』
「あなたの下の名前、、」
『いい、かな、、』
「もちろんだよ。」
『ありがとう』
「着替えて今日はもう帰ろうか。」
『え?』
「疲れたでしょ。笑急にあんなことさせちゃったし」
『だけど今後、こういう場が,増えてくるってことだよね。頑張らなきゃ。』
「頑張らなくても、あなたの下の名前らしく堂々としてたらいい。それが僕の惚れたあなたの下の名前の姿なんだから。」
『もう。なんでもそういうふうに言い換えるんだから笑』
「言い方よくないなー笑」
『ふふ笑』
「ははは笑」
控え室の窓から差し込む日差しに照らされて
輝く2人をまるで太陽が応援しているかのように。
眩しく見えるのは、、、。
きっとこの2人が持つ自分らしさが光を浴びなくとも輝いているから。
❣️happy end❣️











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。