第103話

Epilog
437
2022/07/25 03:00
ー数年後ー
あなたの家ー
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
ねえあなた
(なまえ)
あなた
なに?
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
そろそろじゃない?
(なまえ)
あなた
あっ、ホントだ
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
このアニメ、俺らみたいだよね
(なまえ)
あなた
ほんと、そんな感じがする
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
あなた、ここで言うなって思うかもしれないんだけど、俺と結婚してください
(なまえ)
あなた
結婚したら、何が特典でついてくる?
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
具体的には思いつかないけどさ、絶対悲しませることはしない自信がある
(なまえ)
あなた
蒼弥と結婚したら、特典として猪狩っていう苗字はもらえないの?
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
もちろんあげるよ
(なまえ)
あなた
結婚、しよっか
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
欲しかったの?その苗字
(なまえ)
あなた
カッコいいじゃん、その苗字
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
あなた俺の名前知った時苗字わかりにくいって言ったじゃんww
(なまえ)
あなた
その頃は、まだ憧れなかったから
いつからかな、猪狩って苗字になりたいと思ったのは
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
お互いの家、挨拶しないとね
(なまえ)
あなた
お母さんもお父さんも休みあうかな…
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
困ったら頼っていいよ
(なまえ)
あなた
蒼弥に相談しても変わらないけどねww
あなたside

高校2年生。

第三者から見たらただの16歳、17歳の子供。

でも私はその時に何個も決断をした。

才能と立ち向かうのを辞めた。

一生一緒にいたいと思える人と付き合った。

学校1のイケメンと幼なじみだと公表した。

苦手だった勉強と向き合った。

今までの大事な思い出を思い出すきっかけを掴んだ。

みんな、大人になるまでの過程で何気なく過ごす学生時代。

私は恋愛も、失恋も、挫折も味わった。

忘れられない思い出もたくさんできた。

最初が不安だらけだったとは思えないくらい。

トラウマの克服は未だにできていないけど、それって多分、無理にすることじゃない。

弱音を吐かずに頑張るのも、それが絶対正解ではない。

辛いことから逃げるのって、続けるのよりもしんどいことかもしれない。

でも大丈夫。

全部やってよかったって思えるから。

その選択をしてよかったって思えるから。

また一緒にいたい人といれたのは、あの選択をしたから。

夢に向かって頑張る私を、止めてくれたから。

多分あのまま続けたら、私は壊れたと思う。

蒼弥には、感謝してもしきれない。

これから一生をかけて、私は蒼弥に感謝を伝えたいな。

そして最後に言います。

「もう一度、君の隣で」

この文章に、あなたが続ける言葉はなんですか。

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