なーくんside
昔はね、こうじゃなかったんだよ…
小さい頃は普通の兄妹だった……ただあなたは頭が凄く良かった……2歳の頃には滑舌まではうまく出来なかったけどもう文章ですらすら言葉を話せるようになっていた
でもあなたが小学校に入った頃からだったかな?少しずつあなたと俺たちの距離が離れているような気がした……
どうしても不安だったから当時は元気だった母親に相談したら
それからもその距離が縮まることがなかった…だけど不安にさせてはいけないからその不安を伝えたのは母さんが最初で最後だった。
別にそれが辛いとか苦しいとかはなかった、笑いたければ笑っていたし、泣きたければ泣いていた…
だけど……不安が取り除かれることはなかった……
それに、この後両親は交通事故で亡くなってしまった………だから母親の答えも聞くことができなかった……
ころんside
……なーくん……そんなに早くからずっと考えてたんだ……
確かにあなたは幼いながらに周りと少し違うなと思うことはあったけど、それはあなたの個性だと思って特に気にしてはいなかった…
それに兄弟仲も悪くなかった……だからこれが俺たちの形だと思って疑わなかった……
まだ幼い頃は仲が良かった。それは間違いない。なんで…どこで狂ってしまったんだろう……
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。