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第7話

前の席の人(和side)
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2018/09/05 14:44
和side
教室に戻ってきた転入生は
セーラー服の襟が折れていた。

女子はそれに気づいているのに
クスクス笑って直そうとしない。

何が面白いんだろう?と思いながら
転入生が席に着いたタイミングで
声をかけ、襟を直してあげた。

目を合わせようとしない彼女を見てると
なんか面白くて、笑いながら話しかけると
緊張しているのか、慌てていて余計に笑える。

しかし、俺の顔から笑みが消えた。

暗くて、声が小さくて、地味な彼女が
智と会ったかと聞くと、今まで聞いたことのない
明るい声を出し、少し嬉しそうな顔をした。

その瞬間、今までにない
なんともいえない気持ちになった。

彼女は俺の様子に不思議がりながら前を向いた。

俺は、窓際の1番後ろにある智の席に向かった。
大野智
和、どした?
移動教室やトイレの時以外席から離れない俺に
智は不思議がってる様子。
二宮和也
いや…
特に用はなかった。

ただ、なんか、転入生の嬉しそうな顔を見た時
その顔になる理由が智だと思うと
嫉妬?じゃないけど、なんかやだった。

だめだな、俺らしくない。
大野智
和の前の席、やっときて良かったね
二宮和也
あー、うん
でもあいつ背低いし姿勢悪くて
どうせ先生から丸見えなんだ
大野智
和もじゃん(笑)
智とは中学から同じで、いっしょにいる。

2人とも1人も好きだけど
なんとなくいっしょにいることが多い。

俺が辛かった時、支えてくれたのは智だった。