5歳の時_____
3人でキャッチボールをした事がある
幼稚園終わり土日の昼間
来る日も来る日も3人でキャッチボール
“この時間がずっと続けばいいのに…”
何回思ったことか
3人で笑い合いながら大人になっても
一緒にいたいって思った
ある日____
小学校に入学してからの事だった
あなたがキャッチボールをしなくなった
どうやら女友達と遊ぶらしい
そう陽向は俺を誘ってくれたけど
俺はその気にはなれなかった。
別にあなたがいなくても
キャッチボールはできる
でも、なんかよくわかんないけど
あなたがいなきゃつまんない気がしたんだ
俺、あなたのこと好きなんだ。
小学5年_____
そうあなたは言った
俺の気も知らないで目をキラキラさせながら
言うあなたが腹立たしかった
俺の方がタクヤよりもあなたの事好きなのに
あなたはキョトンとしている
そりゃあ、そうだよな…
それっきりだ
俺の恋はずっと一方通行
高校に入って
俺が冗談で
って言った
突然言われてあなたは慌ててたけど
その数日後
マネージャーをやるとLINEがきた
普通に嬉しかった
好きな女が同じ部活で
ましてや応援だってサポートだってしてくれる
頑張ってる姿を間近に見れる
そんな幸せなことはない。
今隣でそう言ってるあなたに
選手として、幼なじみとしてしか
元気づけられないことが
すごい悔しい。
今は入部したばかり
俺にもやる事は沢山ある
レギュラーとって
あなたにかっこいいとこ見せるんだ。
そしたらあなたは
少しでも俺の事意識してくれるのかな……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。