第42話

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2022/06/13 17:15
ぽつりぽつりと色んな話をした

官兵衛が次郎吉さんのことを狙ってた事や

大体の目星はついてたであろうという話

そして今はこれからの事


お丸「お葬式はやらなくちゃね」


「私とお丸ちゃんと2人で?」


お丸「違うわよ。鼠さんのお葬式よ」


きっと江戸中の人が来るわよと教えてくれた


お丸「あの人は泥棒だけど江戸のヒーローだったんだから」


「お丸ちゃんってさ、次郎吉さんの事好きだった?」


私がそう聞くと

お丸ちゃんは少しだけ下を向いて


お丸「好きだった。大好きだったかもね」


と言った

それから


お丸「あの人には秘密よ」


と微笑んだ

その姿が私が最後に見た次郎吉さんの姿と重なった

その瞬間ぶわっと涙があふれて

ボロボロと頬を転がり落ちた


お丸「ちょっと、どうしたの?!」


「私っ、私ね、2人の子供だったら、どれだけ幸せだっただろうって、、ずっと思ってたのっ・・・」


私は多分生まれて初めて声を荒らげて泣いた

取り返しのつかないことをしてしまった後悔で

心が押しつぶされそうだった