数年前
パシャッ…パシャッ…パシャッ……………
カメラマン「北斗くん、いいよ~」
パシャッ…パシャッ…パシャッ…パシャッ…
カメラマン「はい、OK~」
スタッフ「本日以上になりまーす」
.
カメラマン「おつかれ、次もよろしくね」
飛ばします
車内
マネージャー「北斗、おつかれ」
マネージャー「大丈夫?」
マネージャー「そっか……あ、〇〇さんが言ってたよ」
マネージャー「オーディションあるけど出てみないかって」
マネージャー「う、うん」
マネージャー「分かった…でも無理すんなよ」
マネージャー「え?まだ北斗の家まで…」
マネージャー「あ、そう……おつかれ」
バタンっ!(車のドアを閉める
マネージャー「心)…大丈夫かなアイツ」
北斗side
マネージャーは上手く巻けたか…
先生のとこまで走ろう
飛ばします
マスクのまま走るのはキツい
前より体力が落ちた気もするし
着いたのは都内の某ビル
"薬"が切れたから貰いに来た
(エレベーターで9階まで
1~8階までは反社のオフィスとか如何わしい店とか
到着
闇医者「お、ほくほく」
訳:〈お、北斗じゃん〉
闇医者「問題Nothing座ってちょ」
訳:〈大丈夫だよ、座って〉
闇医者「どーう?あっしの特製薬の効果~」
訳:〈どう?薬の効果?〉
闇医者「何何?即答で"めっちゃいいですわ!"って言わせる薬しか出てないんだけど~」
訳:〈え?良くないの?〉
闇医者「(╬⁽⁽ ⁰ ⁾⁾ Д ⁽⁽ ⁰ ⁾⁾)」
訳:〈(╬⁽⁽ ⁰ ⁾⁾ Д ⁽⁽ ⁰ ⁾⁾)〉
闇医者「いやぁ…ほくほく北斗がそのようなことをほざくなんて…」
訳:〈北斗がそんなこと言い出すなんて〉
闇医者「んー…なくないわけではなくもないけど」
訳:〈あるよ〉
闇医者「じゃあ…5億」
訳:〈15万〉
闇医者「既に依存しちゃってる系男子ね」
訳:〈もう依存してんね〉
闇医者「私買ったわよ、ちょい前の貴様の写真集」
訳:〈先週発売された北斗の写真集買ったよ〉
闇医者「顔痩せたわね」
訳:〈顔が死んでる、薬の影響で〉
闇医者「ちょっっっっっとだけヒカエタラ?」
訳:〈ちょっと控えたら?〉
闇医者「貴様はそう言うよな」
訳:〈そう言うと思った〉
闇医者「上手くやんなさいな、はい(薬を渡す」
訳:〈バレないようにしろよ〉
(15万を金庫に入れる
闇医者「バイバーi」
訳:〈バイバーi〉
(既に北斗はいない
闇医者「忍び…?」
訳:〈忍び…?〉
先生、相変わらず話が長い
渡された1ヶ月分の薬と共に家に帰った
後ろで微かなシャッター音がした
次の日の朝
プルルルルル(telephone telephone♪♪
マネージャー?
ピッ
マネージャー「ちょ何やってくれてんの?」
マネージャー「週刊誌の今日の記事送るから」
ピコンッ
目を疑った
そっからの記憶はあんまりない
1時間後、警察が来たこと
逮捕されたこと
ハッキリ言うとそのくらい
取り調べでは最後までほぼ何も言わなかった
なんか分かんないけど暴力団との関係を聞かれたり
金がどうたらこうたら
で、有罪になって
少年院行きになって
何も抵抗することなく車に乗せられ
気がついたらここにいた________
ちなみに刑期はとっくに過ぎてる
あのクソ院長のせいでまだここにいるだけ
気に入られちゃったから
_____________
【次】
ちなみにあなたさんや、なあ田中の過去はもっと壮絶です
(☞三☞ ఠ ਉ ఠ))☞三☞
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!