第33話

「かつてのかたち」
2,530
2020/10/06 17:24
病室から先生が出ていった

もう翔太くんを縛り付けるのは点滴くらい

さっきよりも元気になっている


涼太「翔太」


よかった、そう思っていたら

涼太くんが現れた


翔太「よ!」


涼太「おかしいと思って親に連絡したらやっぱりそうだった」


そう言って笑いながら私と翔太くんの間に座った


翔太「俺しばらくお前のとこでお世話になるわ」


涼太「なんで?あなたと暮らせばいいのに」


そう言うと翔太くんは耳まで真っ赤になってしまった


涼太「知ってる?翔太は昔からあなた一筋なんだよ」


翔太「もうやめて・・・」


顔を隠す翔太くん

そんな翔太くんを見てたら私まで暑くなってきた


翔太「あなたと住むのは俺が経済的にあなたを支えられるようになるまで待って」


「う、ん」


なんだかギクシャクしてしまう2人をみて

涼太くんは昔のようにへへへと笑った

プリ小説オーディオドラマ