第37話

天使さま3
2,300
2020/10/10 15:28
いよいよ翔太くん5歳の時間がやってきた

女の子と追いかけっこをしているのを見てたら

女の子が川に落ちた


蓮「小さい女の子の名前はないけどな」


とめめが名簿を見てた時

翔太くんであろう男の子が

勇敢にも溺れた少女を助けたのだ

2人はすぐ大人の手によって救出され

救急車で病院に運ばれていった

ここからが俺たちの仕事


蓮「君が渡辺翔太くん?」


めめが声をかけるのは

彼の体から飛び出してしまった魂


翔太「へ?!え?!」


彼は本体と魂を交互に見てびっくりしている


蓮「とりあえず、お茶でも飲む?」


そう言って茶室に移動するも

彼はいない


ラウ「めめなにしてんの?」


蓮「いや、俺ちゃんと連れてきたって!」


ラウ「もー、ちゃんとして?戻るよ」


病院に戻ってもう一度試すも

彼はついてこなかった

こんな事例は初めてだったから

急いで上司に連絡をした

めめも上司に連絡をしている


ラウ「康二くん?」


康二『おー、ラウール?どうしたん?』


柔らかい関西弁が聞こえる

前が関西でその名残が残ってるらしい


ラウ「1人ね茶室に来れないの。名簿には名前があるんだけどね」


康二『名簿に名前があるのに来れない?!』


まるでお手本のようにびっくりしてくれる

まあ俺もびっくりしてるんだけど


康二『あ、今隣にあべちゃんおるから上にかけ合ってもらうわ』


ラウ「うん、ありがとう」


偉い人たちがなんて言うのか

ソワソワしながら康二くんが言葉を発するのを待った

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