第24話

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2021/06/16 13:02

千（ゆき）

僕と一緒に、ソイツを潰さないか？

百（もも）

．．．どういうこと

千（ゆき）

友人として、彼女が壊れて行くのを
見ていくのは嫌でね

百（もも）

いいの？警察なのに俺らを捕まえなくて

千（ゆき）

今回だけの同盟だ

百（もも）

ふーん．．．

．

百（もも）

いいよ。
俺もソイツを許せない。

千（ゆき）

なら話は早い。
さ、警視庁に行こうか

百（もも）

やっぱり捕まえる気だろ！

･

百（もも）

ここが．．．警視庁．．．

千（ゆき）

今、その犯人は会議中だ

百（もも）

え。そうなの？

千（ゆき）

うん。ねぇ、パソコン出来る？

百（もも）

うん。

千（ゆき）

ハッキングは？

百（もも）

出来る．．．けど

千（ゆき）

そう．．．
この音声を．．．ここに流して

百（もも）

え．．．

千（ゆき）

早く、捕まえるよ？

百（もも）

はいはい。


俺は千斗の言う通り、
そこにあったパソコンから音声を会議室に流す

千（ゆき）

音声はここでも聞けるから
聞いといた方がいい

そう言われ、俺は耳を済ませる
























．．．言葉が出なかった

百（もも）

コイツ．．．

千（ゆき）

．．．ほら。あたふたしてる
ﾌﾌｯ、自業自得なのにねw

百（もも）

．．．あんたって意外とSだよね

千（ゆき）

そうかな？
でも。こいつは終わりかな？

百（もも）

．．．俺、バレたら困るから
屋上居るね

千（ゆき）

．．．そう。
全て終わったら
迎えに行くよ。

百（もも）

．．．あと、これ

俺はファイルを机に投げる

千（ゆき）

これは？

百（もも）

零（ロゼ）の両親の情報と
事件の書類
警察じゃ調べきれない事ばかり
使っていいよ．．．ただし

千（ゆき）

ただし？

百（もも）

絶対ソイツを地獄に落とせ

千（ゆき）

．．．もちろん

そう笑った千斗は
警察という敵にも関わらず、頼もしく感じた









その日は晴天で
屋上には、澄んだ空気が広がっていた

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第25話 0:24

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なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。