❥❥❥お昼の時間❥❥❥
『あいついきなりどうしたんだろうな?』
周りは痛いほどの視線を私たちに浴びせた。
自分でも分からない。どうしてこんな目で見られてまであいつを守ろうとしてるのか。
…分からない。分かっているのかもしれないけど…今はまだ分からないふりをしていたい。
…とは言っても。
私は本気であいつを助けるつもりは無い。
あんな嘘をついた子には…お仕置きが必要でしょ? だから。
あと少しの間、可愛がってあげようと思うの。
「なにそれ~笑」
「めるはあなた大好きなんだから笑」
…この時の私は気づかなかった。
同じクラスの『パクジミン』が私たちのことを見つめていたことに。
❥❥❥放課後❥❥❥
『お前あいつと寄り戻したの?笑』
『お前から戻したのかよ?笑』
後ろから誰かがついてきている。
…あれはジミン?とかいう子だっけ。
ジミン side
僕はもともとあなたちゃんが好きでテヒョンがあなたちゃんに告白したことも知ってる。
あなたの親友だったから。
今はテヒョンが恨めしい。
僕より先に告白して僕からあなたちゃんを…
僕の勇気が無かったのがいけないんだけど…。
え、え、え、どうしよう…!
こんなところまでついてきちゃったけど…
ついていくしかない…よね?
○○side
彼は私が気づいていないとでも思っていたのか大きな声をあげて驚いた。
全部…知ってる…?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!