〈あなたside…〉
私には同棲してしばらく経つ彼氏がいる。
その相手は今ではテレビに出るほど人気が出てきたFischer'sのマサイだ…
別に仲が悪い訳では無いが、不満というか、不安に
なる事がある。
それは、ここ最近YouTubeの活動や大好きなカメラ、
機材に夢中で、2人っきりで話す時間が極端に減っている事だ…
別にマサイのやりたい事はやらせてあげたいし、
活動や好きなものを否定するつもりは無く、
むしろ応援しているが、やっぱり少し寂しく感じる。
私の事はどうでもいいのではないか、邪魔になってるのではないかと不安にもなる…
だけど、楽しんでいたり、頑張ってるマサイを
見ていると、そんな事言えなかった。
そんな日々が続いていたある日、事件が起こった…
いつものように掃除機をかけていると、撮影に使ってたと思われるカメラと三脚にぶつかってしまった。
一一ゴトンっ!!
急いで落とさないよう手を伸ばしたが、その甲斐虚しく、倒れてカメラが床に落ちた…
物音に気が付き、すぐにマサイが来た…
言ってしまった…
マサイにとって、凄く大事なカメラだって
わかってるはずなのに、感情が爆発してしまった。
その場に居られなくて、部屋を飛び出してしまった。
もう、終わりかな…私達…
きっとマサイは許してくれないだろうな…
〈マサイside…〉
俺には同棲している彼女がいる。
家の事を全てやってくれて、俺が集中して作業が
出来るように邪魔もせず、いつも応援してくれて、
陰ながら支えてくれていた…
そんなあなたに俺は甘えていたんだろうな。
ある日、編集が上手くいかなくてイライラしてると、あなたが掃除してる部屋から、掃除機とは違う、
何か倒れた音がしたから見に行くと、カメラと三脚が倒れていた…
その光景を見た瞬間、イライラが爆発し、あなたに
当たるように怒鳴ってしまった。
あなたは悪くないのに…
部屋を飛び出そうとするあなたを、1度は引き止めたけど、引き止めた所で合わす顔がないと思い、
引き止めるのを辞めた。
それからすぐにシルクから連絡があり、あなたはシルクの家に居る事がわかった…
落ち着いたらすぐ家に返すと言ってくれたから、
男の部屋なんて、本当は嫌だけど、ここはシルクに
任せてあなたの帰りを待つことにした。
それからしばらく経ち、編集も手につかないし、
いい加減迎えに行こうか悩んでたところ、
玄関のドアか開く音がした…
一ガチャ-
帰ってきたあなたは、まだ少し赤く、腫れぼったい目をしていた。
たくさん泣いたんだろう…
〈あなたside…〉
突然の事でびっくりした…
実はマサイとはまだ1回もシた事が無い。
付き合ってから何年も経つし、同棲もしているが、
マサイはいつも忙しそうで、不規則な生活を送って
いる事もあり、寝るのも別々だった…
別に身体の関係が全てでは無いし、マサイがしたく
ないならそれでいいと思ってた。
けど、誘われた今、断る理由もない…
そう言うと、マサイは私の手を引き、寝室へと向かい、優しくベッドに押し倒した…
(チュッ…チュッ…)
啄むようなキスを何回もされる…
それだけで、甘い吐息が漏れてしまった。
〈マサイside…〉
俺だって男だから、本当はずっとこうしたかった…
けれど、俺は不規則な生活を送っていたし、
あなたは嫌かもしれない…
それに、身体が目的だと思われたくない…
そう考えると、いくらでも我慢できた。
だけど、それもあなたを不安にさせた1つ
だったんじゃないかって、自分に都合のいいような
考えが出てきた途端、無性にシたくなった…
あなたからOKをもらって、寝室に着くとベッドに押し倒し、どんどんキスを深くしていった。
(チュッ…クチュ…クチャ…)
(ハムッ…チュッ…クチュ…)
俺は、深く口付けしながら服を脱がし、下着の上から優しく胸を揉んだ…
それだけ伝え、下着を外すした…
解放されたように露わになった乳房は綺麗な
形をしていて、吸い込まれるようにそこに
舌を這わせた。
(レロッ…レロッ…)
その声がもっと聞きたく、既に硬くツンっと勃つ頂に吸い付き、もう片方を指で摘むと、一段と甘い声が
出た…
〈あなたside…〉
甘い刺激に脳が段々と麻痺してきて、変な声が
出てきてしまう…
恥ずかしくて指を咥え我慢しようとすると、
すぐマサイに外された。
そう言うと、一段と強く刺激を与えてきた…
(チュパッ…レロレロッ…ピチャ…)
マサイの言う通りだった…
言葉ではダメと言っておきながら、身体はもっと…
とマサイを求めている。
その証拠に、両足を擦り合わせ、腰が揺らし、
秘部への刺激を期待していた…
図星を突かれ、今までの行為で赤くなっていた顔が、更に赤くなる。
そう言うとマサイは、秘部へと手を伸ばし、
下着の上から円を描くように触る…
いい所を触って貰えないもどかしさが、
脳を更に麻痺させていく。
〈マサイside…〉
思いがけないあなたからの言葉に、理性が飛びそうになりながらも、ぐっと堪えて前戯を続けていく…
直接秘部の割れ目に沿って指を這わすと、
充分なぐらいに濡れていた。
(クチュ…クチュ…クチャ…)
(ツプッ…クチュ…クチャ…)
指はすんなりと入って、2本・3本と指の本数を
増やしていった…
指がある1箇所に触れると、あなたは一段と甘い声をあげたから、そこを攻めると、俺の指を腟内が締め付けて来た。
中から出て来る愛液も増えてきて、感じてくれてるんだとわかる…
指の動きを早めると、あなたが限界に来てるのがわかった…
(クチュクチュクチュクチュ)
指の動きを激しくすると、体をしならせて達した。
〈あなたside…〉
そういうとマサイはズボンなどを脱ぎ、私に覆いかぶさった…
その際に見えた、マサイの固く大きく反り勃ったモノが、膣口へあてがわれる。
(ズブッ…スズッ…)
(ズブッ…ヌチャ…グチュ…)
そういうとマサイは、腰の動きを早め、私のいい所
ばかり突いてきた…
(バチュっグチュっパチュっ…)
その快感から、マサイのを締め付けてるのが自分でもわかった。
私の言葉が引き金となったのか、マサイは更に激しく腰を打ち付けて来た。
肌と肌がぶつかり合う音と2人のどちらかもわからない愛液の水音が室内に鳴り響く…
(パンッパンッパンッパンッ…)
正直、マサイがそこまで考えてくれているなんで思っていなかった…
今はFischer'sにとって大事な時期で、ンダホ君も結婚したばかりだから、結婚とか子どもはまだまだ先の事だと思ってたから、つい涙が零れてしまった。
マサイはこれまで以上に激しく腰を動かし、ラスト
スパートをかけてきた…
(パンパンパンパン…)
私が達すると、マサイもその締めつけで数回腰を打ち付けると達した…
マサイの放出した熱い液が腟内に広がる感覚が
頭の中を支配し、愛しさが込み上げて来る。
こうして無事私達は仲直りをした…
あれから数年が経ち、結婚をして子どもも
授かり、幸せな日々を送っている。
あの時に交わした“本当の気持ちを伝え合う”という
約束は、お互いに破ること無く、未だに守らている…
end………
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!