全体での稽古が終わって、残って練習していた組子達も帰り、2人だけになった頃...
突然、座って譜面を読んでいた美弥が、1人ダンスを踊っていた珠城に声をかける。
るりか
ねぇりょーちゃん、あそこのシーン、もっかいやろ?
りょう
あそこのシーン...ですか...。
るりか
うん(*^^*)
りょう
で、でも...さっきも組子達の前でやりましたし、他のシーンも...( ; ˘•ω・):
るりか
そうだけど...他のとこは私はわかばとうみちゃんがいないと出来ないし...それにこのシーン、スカートの中とか見えないようにくるくるしなきゃでしょ?
りょう
そう、ですね.....
(な、中って…っ……/// るりさんって、どうしてこうも言い方が...変な風に聞こえてしまうのだろうか…)
るりか
ん? (なんかりょうちゃん顔赤い気が...ま、いいや) ほらぁ、もう皆帰っちゃったし...ね?
りょう
(だから、言い方……っ!)
.....分かりました、大丈夫ですよ?
るりか
ホント?? よかった〜、みんながいると恥ずかしいからさ〜、この時間まで待ってたの〜(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)
りょう
まぁ、確かに…恥ずかしいですよね…...(きゅ、きゅるきゅるお目目は体に毒です…色んな意味で…っ///!)
るりか
うん(´▽`*)
じゃあえっと...私がここに寝転がって...
美弥は立ち上がり、稽古場の床に寝転がる......
るりか
りょ〜ちゃん...きて??
りょう
(き、きて…って……/////)
.....は、はい………////// (美弥の元へ行く)
るりか
どしたの? 顔真っ赤だよ〜?りょ〜ちゃん笑
なんか変なこと考えたでしょ?
りょう
え?そんなこと考えてないですよ…!?
(むしろるりさんはどうして普通に…あれ…?どうして私、こんなにドキドキするんだろう……)
るりか
んふふ、よし、やろっか〜。
りょうちゃんが私に覆いかぶさってくるんだよねっ...。
りょう
...はい……。
(美弥に覆い被さり、じっと見つめる)
るりか
...な、なんか、みんながいないと...余計変な感じするね...あははは...。
(目を逸らす)
りょう
そ、そうですね…///
台詞、から……始めますか……?
るりか
う...ん、そうだね...。
りょう
(私はアーサー王...アーサー王…...出来る……!これはお稽古!邪な感情なんか、抱かない……)
“グィネヴィア、今宵のお前はいつにも増して美しい……”
(覆い被さった状態で台詞を言っている時に、胸に触れてしまう)
るりか
ふふ........うわぁっ!!/////
りょう
あっ...す、すみません………っ!!!
るりか
あ、いや...私こそ...ご、ごめんね、りょうちゃん.../////
(顔を背けるが耳が真っ赤だ)
りょう
…...そ、その、い、幾ら……あの…お、女役でも……その…っ………//////
(ブラくらいしておいてください、なんて言えない………っ!)
るりか
お、女役でも...なに?りょうちゃん??
(なんか変な事しちゃってたかな?娘役なんて久しぶりすぎて...)
りょう
..…女役でも、その…...あの…...…お美しいです………//////
(って...いや、違うぞ!? そうじゃなくて……っ………!)
るりか
...ふぇ?...あ、ありがとう.../////
(美しいなんて...そんな言葉、言われ慣れてる筈なのに...なんか、変なきもちだ.../////)
りょう
……るりさん、あの……やっぱり、このシーンのお稽古…...2人きりの時だけでやりましょう……えっと、その……だから…あの……こういう……女性の時の姿は……私といる時、だけ、にしてほしくてですね……!!
(な、何言ってるんだろう……私……!)
るりか
え....? あ、う、うん...2人だけで...ね。わかった。
(女性の時の姿って...私も女.....ん、胸?そーいや今日はスポブラだったっけ。)
りょう
……は、はい………////
るりか
で、でもさ、もしちゃぴが、このシーンやりたいです!って言ったら...どーするの? ちゃぴも出るでしょ?このシーン...。
りょう
…えっ? だって、このシーンは、グィネヴィアだと思って、るりさ…じゃなくて……モーガンを抱……くシーンなので、ちゃぴは…途中でハケるかと…
るりか
うん...だから私と入れ替わる時のタイミングの練習とか、りょうちゃんとのダンスとかの練習をしたいって言われたら...ってことなんだけど...?
りょう
あ.....す、すみません!
そう...ですよね、るりさんとのシーンが難しくてそっちを考えてませんでした...。すみません...。
るりか
うぅん...大変だもん、このシーン。気を取られるのは分かるよ...。
でも、ちゃぴとのトップのプレお披露目なんだからちゃぴのことしっかり考えなきゃダメだよ?
りょう
そう...ですよね...すみません.....。
るりか
ううん、りょうちゃんはちゃんと分かってるって思ってるから。
ただ今はこのシーンに気を取られすぎてただけだもんね...(´▽`*)
りょう
そう...ですね.....。
って...あ!ごめんなさい!!
ずっと乗っかったままで…るりさん細くて軽いですし…辛くなかったですか…?
るりか
あ、それはね、全然大丈夫なの!りょうちゃんの身体おっきいし、腕で自分の体重を外に逃がしてくれてるし...りょうちゃんなら全然へいきだよ?
りょう
私、なら.....ですか??
るりか
うん...、りょうちゃんとだとね、なんか、安心するの。 なんでだろ...身体がおっきいからかな?なんて笑
(ん、確かに...なんで、りょうちゃんなら...安心するんだろう?)
りょう
おっきい...どうせ私は?るりさんと違って華奢じゃありませんよー…...知ってますよー.....
(少し拗ねる)
るりか
あ...、いや、あの、ね! りょうちゃんは.....あ、みっしり!みっしり身が詰まってるの!だから、安心する...みたいな?
(アレ、みっしりで...伝わるよね?大丈夫だよね?)
りょう
みっしり、って……苦笑
フォローになってませんよ……るりさん…笑
るりか
あれ...ダメだった?笑
アハハ、ごめんねぇ〜。
...ん、ねぇ、りょうちゃん、腕疲れない?こうやって話してる今もずっと私が潰れないように腕伸ばしてるでしょ?
りょう
さっきも言った通り、全然大丈夫ですよ……ただ、少し……休みましょうか……?
(腕を離し体も離そうとしたが、手が滑り体制が崩れキスをしてしまう)
るりか
んぅ!?///// (目を白黒させる)
り、りょうちゃ.../////
りょう
あ…っ!!いやあの、違いますっ!!!
わざとした訳じゃ......じ、事故です!
……すみません…/////////
(柔らかかった.........////////)
るりか
あ、いや、私こそ変な反応しちゃって...ごめんね? こういう事故は、トップさんなんかは特に、勢いつきすぎちゃってホントにしちゃうとかってよくあるもんね.../////
りょう
……あの、失礼ですが、私は...あまりない……です………//////
るりか
え...? そう.....かな? そっか...そうだよねぇ...
(よくあるみたいですね。で終わりにしてくれればこの話終わるのにー!りょうちゃんのおバカ〜!/////)
りょう
……...でも...。
るりか
ん?
(まだ続くのこの話!?)
りょう
事故でも...事故だけど...るりさんとキス出来て良かったです...。
るりか
.........え??
りょう
あ.....ご、ごめんなさい!!
変なこと言っちゃって...あ、頭冷やして来ますね!!
(慌てて立ち上がり、廊下に出ようとする)
るりか
あ...ち、ちょっと待って!!
(慌てて起き上がり、服の裾を慌てて掴む)
りょう
な、なんですか!?
今のは忘れてください!!
(手を振りほどこうとする)
るりか
無理だよ...!!
りょう
え?
(止まる)
るりか
忘れるなんて、そんな...だって...私も...りょうちゃんとキス出来たの...嬉しかったんだから!忘れるなんて出来ない!
りょう
っっ.....!!
るりさん.....今の...ホントですか??
(勢いよく振り返る)
るりか
うん.......あ〜あ、内緒にしようと思ってたのにさ〜、アハハ...
りょう
るりさ...!
るりか
好きだよ...りょうちゃんのことが。
ずっと.....ずーっと前から...。
りょう
るりさん.....!!
私も...るりさんが大好きです!愛してます!(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)
るりか
ふふっ...( *´꒳`*)
りょう
あ、あはは...(´▽`*)
りょう
スゥ...美弥るりかさん、私とお付き合いしてくれませんか?
るりか
はい!喜んで!(❁´ω`❁)
~~~~~~~~~~~END~~~~~~~
作者から
とりあえず今作は終わり...です。
夢主出てこないし、短いし、久々投稿の癖して駄作だしで...本当にごめんなさい😭🙏🏻
美弥るりか様が退団されると知ってからは、元々ちゃんと書けてなかったのに、更に筆が進まずで...退団してからは余計に.....本当にごめんなさい。<(_ _)>
前作はどうにかして進めていこうと思ってるので、待って頂けると嬉しいです。
(オチは考えついてるんです!そこまで進んでくれないんです、うちの月組子達は......)
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編集部コメント
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