あなた side
人混みに流されながら、駅まで向かう
「 ちょっ! 来て 」
えっ!?
誘拐されました()
連れてこられたのは、近くの路地裏
手、ずっと握られたままなんだけど
ちかん?
正直、他の人当たってほしい、、、()
「 これ、 」
あなた「 !? 」
マシュマロ五つ星の手紙
なんでこの人が持ってるの?
「 これ 書いたのは、あなたですか? 」
よく聞くと 掠れた声
あなた「 平野紫耀、くん? 」
紫耀「 そうだよ 突然 驚かせちゃってごめんね 」
あなた「 それ、なんで持ってるんですか? 」
紫耀「 さっき見つけたから
マシュマロ五つ星さんなんですか 」
初対面の人と話してるみたい
私のこと 気づいてないのかな?
いつもと雰囲気 ちがうし、、、
あなた「 、、、 」
紫耀「 、、、あの? 」
『 そうや 』
私の前に現れたのは
関西弁の色黒王子だった
『 な? 』
何も言えずに黙ってうなずく
『 もう暗いし、駅まで送ってく
紫耀と 』
紫耀「 んっ!? うん 」
あなた「 大丈夫です さようなら 」
そう言って その場から逃げた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!