第30話

佐藤くんとその他2人
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2021/08/01 09:00
佐藤くん
虎杖くん、悪いけどノート運ぶの手伝って貰っていい?
虎杖 悠仁
虎杖 悠仁
いいよー


虎杖くんと佐藤くんが廊下に出たのを見て横尾くんは口を開く

横尾くん
実はさ.......佐藤に告白しようと考えている女がいるんだって!!

横尾くんはどんッと水筒を置く

五条悟
五条悟
うわっ

思わず持っていたジュースのパックをひねり潰した私は呟く。

桜木 あなた
さ、佐藤くんに?
横尾くん
うん、佐藤に。元からモテるほうだ___そんなぱっと出の女に務まる訳ないでしょ!!
五条悟
五条悟
うぎゃっ


横尾くんは私のからになったパックを投げ、パックは何故かジュースでびちょ濡れになっている五条先生に当たる。
桜木 あなた
んだよその女ぁえっく、佐藤ぐんに似合う女がどうがだめじでやらぁ


※※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
桜木あなた
あの女?
横尾
あの女

僕たちはお互いを見て頷き合い、作戦を開始する。

まずはあなたがあの女の前でとある紙を落とす。そして僕がそれを拾う。
横尾
むっ、なんだこの紙はー。え、なになに?「もう疲れたので死にます」!?えっ、まさかさっきの屋上に向かっていった女の子のものじゃないか?そこのおん......じゃなくてそこの人、僕は先生を呼んでくるから女の子を止めておいてくれ!!
えっ、は、はい!!


先生を呼びに行くなんて方便。まああとはあなたが上手くやってくれるでしょ。

____ん?上手く.......殺ってくれるでしょ?

あの子はあれで幼なじみ思いのところがある。以前佐藤が誰かに告白された時ぎゃん泣きしたほどだ。ちなみに虎杖くんと付き合った今でも虎杖と一緒にいる時間よりも僕たちと一緒にいる時間の方が長い。
横尾
あなた!!さすがにそれはだめええええええええええ!!

僕の叫びに教室からわらわらと人が出てくる。

多分僕を追って屋上に来る人もいるだろう。できるだけ早くあなたの犯行を止めなくては

横尾
あなた!!ハッ!!


手遅れだった。あなたの足元には1人の少女が転がっていた。

桜木あなた
か、勘違いしないでよね横尾くん!!わ、私はまだ何もしていないんだから!ハッ

何を思ったか、あなたは凶器であろう無数の釘が刺さった木製バットをぽいっと屋上から放り出す。

何事かと後ろを見ればあら納得。虎杖くんがいた。

虎杖 悠仁
虎杖 悠仁
さ、桜木。こ、これは一体......?
桜木あなた
ち、違うの!!私がここで突っ立てたら、このおん.......この子が「死んじゃだめええええええええええ」って叫びながら突進して、私にぶつかって気絶したってだけなの!」
虎杖 悠仁
虎杖 悠仁
そうか!そういうことだったのか!


虎杖くんてば優しいのねえ、そりゃあなたも惚れるわ。

しかしかしかし......

横尾
ほらあなた、ほら、こっち、ほらほら、こっち、いやいやじゃないの、こっち来なさい。僕にだけでいいから本当のこと言ってご覧よ。誰にも言わないから、ね?


あなたと肩を組み、虎杖くんに背を向けて話し合う。

桜木あなた
じ、実はね。私にぶつかったんじゃなくって、バットにぶつかったの。それで気絶したからトドメを刺そうって思ったんだけど......

そこで僕が来たと.....

いやあ危ない。あともう少しで親友が殺人鬼になるところだった。

虎杖 悠仁
虎杖 悠仁
2人ともなんの話してるの?バットやらとどめやら聞こえてきたけど......
横尾
秘密だよ
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三日坊主の私にとって記念すべき30話目です!!

物語が平和なうちに、♡とか?✩とか💬とか?く、くれちゃってもいいですよ?[壁]・ω・*)チラチラ

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