しゃけ定食。
この値段でこんな美味しいなんて…
今度また来ようかな
いや普通じゃね?
あーあ…また始まった。
店員さんにまた文句を言うつもりか…
そうなるとめんどくさいので
子供、かよ。
…
どうしたらいいのか、恐怖心が出てくる。
久しぶりにこういう感覚が出てくる。
幼い頃もされて、、、だんだん嫌な記憶が蘇ってくる。
周りの人も心配そうに見る人もいれば迷惑そうにしている人も。
ごめんなさい
そう言って出ていってしまった。
外では〝いいお母さん〟を作ってたからこんなふうに外で出したのは…珍しい。
確かに私はマイペースだから食べるのも遅い。
けどお母さんの苦手なもの全部食べたせいもあってより、遅くなってしまった。
隣に座っていた先生は
話したかった。
いつも外ではいいお母さんをしてるから周りには気づいてもらえなくて。
すごく家庭環境が嫌だった。
けど他の人に言っても信じてもらえないから…
だからいつしか真美さん…お母さんの化けの皮を剥いでやりたかった。
それに…誰かに気づいてもらいたかった。
知ってもらいたかった。
ただ、それだけ。
だからね、話すって決めたんだ。
先生は…信じたい…から
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。