第45話
私の気持ち
当たりが少し真っ暗になってきた頃私は口を開いた
少し動揺していたが、「うん」と言った
告白をした時と同じくらいの緊張がした。
どんどん緊張してきて、私は目をつぶり下を向いた
ギュッ
私は驚いて、下を見たまま、閉じていた目を開けた
私は何が起きたのか分からない
謙杜くんが何かを言ったのだが私は上手く聞き取れなかった
寒い風が吹き辺りがシーンと静かになった
私はその返事を聞き、すぐに顔を上げた
顔を上げると私は照れた。
だって、だって、好きな人が私をハグしてくれていたのだから
謙杜くんの顔を見ると……
謙杜くんも照れていた…
目が合うともっと照れて
そう、言った
その照れてる顔は、今まで見てきた顔の中で一番可愛らしかった
そう言って私も謙杜くんを抱きしめた。