第9話

部活
46
2018/08/07 08:58
あの日から何日か経って、正式に部活に入った。
私は調理部、真優はソフトボール部、蓮斗と真優はサッカー部に入った。
調理部の活動は週に1回程で、緩めの部活だった。
そのため、部活がない日は他の部活を見るのが日課だった。
??
もしかしてさ、蓮斗のこと好き?
桃子
いや、違います。
??
そっかあ、よく見てるし、この前一緒に帰ってたし、好きなのかと思っちゃった!
彼女は、すごくにこにこしていて美人だった。
舞華
私は舞華、よろしくね。
桃子
えっと、桃子です。
私はぺこっと頭を下げた。
舞華
それならさ、協力して欲しいんだ。
そう言って、舞華は蓮斗と付き合えるようにしたいと言ってきた。
私はなんだかモヤモヤした。
舞華
もちろんいいよね?
学年で人気のある蓮斗君と私は、当然付き合うべきだと思うもん。
私は頷くことしかできなかった。
今知り合った人になんて、否定することはできない。
舞華は、蓮斗を見つけて手を振った。
舞華
蓮斗〜!頑張れ!
蓮斗
おう、さんきゅ!
舞華は、きゃあきゃあ言っていた。
蓮斗
( ももちゃん? )
蓮斗は深刻そうな顔をしてこちらを見ていた。
私は嫌になって逃げ出した。
舞華
あ、桃子ちゃん?ばいばーい!
なぜか涙が止まらなかった。

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