あの日から何日か経って、正式に部活に入った。
私は調理部、真優はソフトボール部、蓮斗と真優はサッカー部に入った。
調理部の活動は週に1回程で、緩めの部活だった。
そのため、部活がない日は他の部活を見るのが日課だった。
彼女は、すごくにこにこしていて美人だった。
私はぺこっと頭を下げた。
そう言って、舞華は蓮斗と付き合えるようにしたいと言ってきた。
私はなんだかモヤモヤした。
私は頷くことしかできなかった。
今知り合った人になんて、否定することはできない。
舞華は、蓮斗を見つけて手を振った。
舞華は、きゃあきゃあ言っていた。
蓮斗は深刻そうな顔をしてこちらを見ていた。
私は嫌になって逃げ出した。
なぜか涙が止まらなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!