第8話

帰り道
54
2018/08/07 08:57
部活見学をしていて、帰る頃にはすっかり暗くなっていた。
暗いから真優を送ると言って勇人は2人きりで分かれ道の最寄り駅まで先に帰ってしまった。
暗い、怖い。この2文字が頭の中にいた。
蓮斗
ももちゃん?
桃子
ふぇえ?
バカそうな返事をしてしまった。
蓮斗
なに、その返事。
いかにも怖そうだね〜
蓮斗は、笑いながら話した。
桃子
怖い、怖いの。
蓮斗
今、初めて敬語使わなかったよ。偉い。
そう言って、私の頭をぽんぽんした。
私の頭の上をぽんぽんしている蓮斗の手を掴んだ。
桃子
恥ずかしいよ、
蓮斗
その困った顔好き。どんどん惚れる。
桃子
もう!からかわないでよ〜
暗い道を2人で笑って帰った。

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