その日は、真優と帰る約束をしていたため、部活が終わる最終下校の時間まで図書室で待つことにした。
さっきの事を考えていた私は、寝てしまっていた。
最終下校の予鈴のチャイムが聞こえると目が覚めた。
図書室の窓からは、グラウンドが見えた。
すると、グラウンドのすぐ横の通路に、蓮斗と舞華ちゃんが話していた。
でも、何を話しているかは聞こえない。
舞華ちゃんは、どこかへ行ってしまった。
蓮斗は私を見つけて手を振ってきた。
私は遠慮がちに小さく手を振った。
蓮斗はサッカー部へ戻って行った。
私も図書室を後にして、真優との約束の場所の門の所へ向かった。
門の所に舞華がいた。
舞華は私の方へ向かって歩いてきた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。