次の日、入学式の日に私と蓮斗が出会った時間の電車に乗った。
私はすでにあの日、蓮斗の笑顔に一目惚れしてしまっていたのかもしれない。
私は恋に鈍感なのだろうか?(笑)
私はいつもの車両のドアの横のイスに座った。
自分の乗った駅から2つほどすぎて蓮斗が住んでいる町の駅に着いた。
すると、急いで誰かが乗ってきた。
それは蓮斗だった。
すると、私に気づいて横に座った。
勇気を持って今度は私の番。
私はあの日、蓮斗に告白されたように、蓮斗の耳元で囁いた。
言い終わるとすぐに顔を蓮斗から離した。
蓮斗は、顔を赤らめていた。
そう言って顔を手で隠した。
すると、電車は学校の最寄り駅に着いた。
私の胸ポケットには生徒手帳が入っている。
私は、嬉しさでたまらなくて何度も頷く事しかできなかった。
涙も止まらなかった。
そう言って、蓮斗は、私の手を掴んで力強く握った。
今日もまた、君の笑顔に恋をした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。