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第15話

告白
50
2018/08/08 10:03
次の日、入学式の日に私と蓮斗が出会った時間の電車に乗った。
桃子
( あの日の事思い出して。)
私はすでにあの日、蓮斗の笑顔に一目惚れしてしまっていたのかもしれない。
私は恋に鈍感なのだろうか?(笑)
私はいつもの車両のドアの横のイスに座った。
自分の乗った駅から2つほどすぎて蓮斗が住んでいる町の駅に着いた。
桃子
( 来ないよね、多分。)
すると、急いで誰かが乗ってきた。
それは蓮斗だった。
蓮斗
間に合った、セーフ!
すると、私に気づいて横に座った。
蓮斗
おはよう。
桃子
おはよう。
勇気を持って今度は私の番。
私はあの日、蓮斗に告白されたように、蓮斗の耳元で囁いた。
桃子
…私も蓮斗が好きみたい。
言い終わるとすぐに顔を蓮斗から離した。
蓮斗は、顔を赤らめていた。
蓮斗
…やばい。こんな顔見せたくねえ。
そう言って顔を手で隠した。
すると、電車は学校の最寄り駅に着いた。
蓮斗
生徒手帳落ちたよ。
桃子
え?
私の胸ポケットには生徒手帳が入っている。
蓮斗
なんてね、あの時に俺はももちゃんに一目惚れした。
蓮斗
ももちゃんのこと諦めるって言った時、俺情けねえって思った。
絶対幸せにしたいって思ってたから。
でもももちゃんが困るのはもっとやだった。
蓮斗
ももちゃん好き、付き合ってください。
私は、嬉しさでたまらなくて何度も頷く事しかできなかった。
涙も止まらなかった。
蓮斗
ありがとう、行こっか。
そう言って、蓮斗は、私の手を掴んで力強く握った。
今日もまた、君の笑顔に恋をした。

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