第7話

昼放課
54
2018/08/07 02:42
その日は全然集中できなかった。
私も真優は中庭でお弁当を食べていた。
真優
ねえ、桃子。聴いてる?
桃子
え、あ、ごめん。
真優
今日なんかおかしいよね?
真優は、私のことなんでも分かってしまう。
真優に今日の朝のことを話した。
桃子
そういう人だと思ってなかった。
好きなんて、怖い。
私はもう早く帰りたかった。
蓮斗とどう顔を合わせればいいのか分からなかった。
真優に会いに、勇人が来た。
桃子
それじゃ、先に教室戻ってるね。
そう言って、私は2人を中庭に残して教室に戻ろうと校舎に入ろうとした。
すると、校舎の廊下の角から蓮斗が出てきた。
蓮斗
ねえ、もう逃げないで。
朝のこと謝りに来た、ごめんな。
桃子
なんで謝るんですか。
蓮斗
いきなりあんなことしたから。
男子苦手だもんね、嫌だったよね。
でも、これからももちゃんと仲良くなって好きになってもらいたい。
蓮斗は、今まで出会った男子の中で1番優しい人で涙が出そうになった。
蓮斗
俺、頑張ってもいい?
私は、力強く頷いた。

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