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第78話

78話
山頂にはあんまり人がいなかった。

時間遅いからか分からないけど思ったより人がいない。
(なまえ)
あなた
綺麗だね〜
赤色に黄色…すぐに弾けては散っていく。

綺麗なのに勿体ないと思ってしまう。
青柳 冬弥
青柳 冬弥
…綺麗だな。
口数が少ない冬弥くんといるとやはり静かになる。

まぁ別にいいんだけど…冬弥くんの方は大丈夫
(なまえ)
あなた
冬弥くん?

顔赤いよ?
花火の光が反射してるのかな…。

まぁ冬弥くんに限って風とかはないだろうけど。
(なまえ)
あなた
(もしかして予定無くて家でのんびりって…)
今日家でのんびりする予定だったのって…

まさか冬弥くん体調悪かったり…⁉︎
青柳 冬弥
青柳 冬弥
大丈夫だ。
すぅと息を吐くと冬弥くんは近くの椅子に座った。

私も隣にちょこんと座る。

こういうのカップルみたいで恥ずかしいんだけど…
青柳 冬弥
青柳 冬弥
…それ…
(なまえ)
あなた
え…
ふと冬弥くんが私の頭に手を伸ばした。

冬弥くんの手は私の髪飾りへと触れた。

シャランとしなやかな音が鳴る。
青柳 冬弥
青柳 冬弥
その花って鈴蘭か?
すずらん。

綺麗なとても小さい白い花。
(なまえ)
あなた
私のお母さんが好きな花なんだ。
青柳 冬弥
青柳 冬弥
鈴蘭の花言葉は《純粋》《純潔》だったか?
(なまえ)
あなた
うん…お父さんがお母さんにあげた花。
楽しい話をしてるはずなのに

気づけば涙が溢れていた。
(なまえ)
あなた
鈴蘭の花言葉…もうひとつの意味知ってる?
青柳 冬弥
青柳 冬弥
もうひとつの…?
(なまえ)
あなた
再び幸せが訪れる
(なまえ)
あなた
お父さんがお母さんと離婚する時に

初めてお母さんにあげた最期のプレゼント。
その後はあまり覚えてない。

ただ冬弥くんが心配そうに私の背中を撫でてくれた。
(なまえ)
あなた
ごめん…花火綺麗だね!
なんとか無理やり笑ってみせる。

せっかく花火大会まで来て嫌な思いしたくないもん。
青柳 冬弥
青柳 冬弥
何でその花をつけて来たんだ?
(なまえ)
あなた
私にとっては…1番好きな花なんだ。
涙を引っ込め冬弥くんの方を見る。
(なまえ)
あなた
私のお父さんね病気持ってたんだ

他の人に移る感染系統の病気。
(なまえ)
あなた
だから心配かけないようにって離婚したの。
青柳 冬弥
青柳 冬弥
……………。
(なまえ)
あなた
お母さんと私に再び幸せが訪れるように。
青柳 冬弥
青柳 冬弥
……とても綺麗だな
冬弥くんが私の方を見て顔を傾げにっこりと笑った。

その後冬弥くんは何もなかったように花火を見る。



その横顔はとても綺麗だった。