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第16話

16話
雪の中なのかな…ふんわりとした感触に身体が包まれる。

しかしその感触は身体に触れると消えていく。

とても冷たくて…
(なまえ)
あなた
(溺れる…)
必死に動かす手に確かな感触を感じる。

その手は僕を引っ張り上げて…
青柳 冬弥
青柳 冬弥
しっかりしろ。
冬弥くん…あれ…他のメンバーは…?
(なまえ)
あなた
……………………ぁ
いきなり起き上がろうと身体を起こすと倒れそうになる。

すぐさま冬弥くんが支えてくれる。
(なまえ)
あなた
冬弥くん…ここどこ…?
青柳 冬弥
青柳 冬弥
さっきのuntitled…もしかしたら
じゃぶ…じゃぶ…

水をかき分ける音が聞こえる。

同時に誰かの息遣い。
初音ミク
初音ミク
ここは君の想いで出来た《セカイ》。
初音ミクがこっちに手を差し出してくる。

私はその手を掴もうと…
(なまえ)
あなた
…掴め…ない…?
すると初音ミクが悲しい顔をする。

そして差し出していた手をそっと戻した。
初音ミク
初音ミク
君はまだ本当の想いが見つからないんだね。

だから私の姿も透明でこのセカイも…。
目の前の初音ミクの姿は半透明だった。

まるで水で出来たような姿。
青柳 冬弥
青柳 冬弥
海…?
周りは全て海。

ただポツンと小さな駅があるだけ。
(なまえ)
あなた
引っ越してくる前の…町?
初音ミク
初音ミク
思い出して…君の願い…想いを。
すると頭の中に映像が流れてくる。

精一杯小さな手足を動かして踊る自分の姿。

両親に着せ替え人形にされる姿。
(なまえ)
あなた
(思い出したくないことまでっ…)
思わず頭を押さえ座り込みそうになる。
初音ミク
初音ミク
私の姿は…あなたの…あなたの心。
何…何て言ってるの…ミク…。

頭が痛い…声が聞こえない。
初音ミク
初音ミク
透明のような心…だけどそれは空っぽ。
足元が見えない暗い海。

自然と怖くなって冬弥くんの手を強く握った。
初音ミク
初音ミク
このセカイに来れた冬弥くんなら…

分かるんじゃないかな?
青柳 冬弥
青柳 冬弥
何だ…頭の中に…。
「作り笑い…こうしなきゃ自分を保てない」

「聞こえないことが守りになって力になる」

「私が消えたら幸せなの?」
初音ミク
初音ミク
これは…あなたちゃんの記憶。



    「もう…仲良くしない方がいいの?」
初音ミク
初音ミク
お願い…あなたを助けてあげて。
気づけば私は保健室にいた。