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第5話

5話
助けてと言おうとすると男子は私の口を手で塞いだ。

力が強くて退けられない。

響き渡るのは荒い息遣いだけ。
クラスメイト
…ふふっ…
男子は制服のスカートへと手を伸ばした。
東雲 彰人
東雲 彰人
何も聞こえなかっただろ?
青柳 冬弥
青柳 冬弥
いや…確かに何か…。
途端に身体に力が入らなくなって壁にもたれた。

その時の「音」を彼らは見逃さなかった。
青柳 冬弥
青柳 冬弥
今何か布が壁に擦れる音がした。

あとは…何かチャックの音のような…。
東雲 彰人
東雲 彰人
ここ…男子トイレだよな?
彼らはくるりと1つ鍵のかかった個室へと目を向けた。

大方2人も予想はついているのだろう。
東雲 彰人
東雲 彰人
誰か居んのか?
クラスメイト
‼︎っ……
油断して彼の手が緩んだ。

私はその隙を見逃さなかった。

助けを求めるなら…今しかない。
(なまえ)
あなた
助けて!
ドアの向こうで2人が息を呑んだのが分かった。
東雲 彰人
東雲 彰人
冬弥。

今すぐ…
青柳 冬弥
青柳 冬弥
白石たちに伝えてくる。
勢いよくドアから出て行った音が聞こえた。

同時に個室のドアが勢いよく蹴られる。
東雲 彰人
東雲 彰人
さっさと出てこい。

邪魔だ。
そして彰人君は個室のドアを蹴破った。

男子生徒は走って逃げて行ってしまった。
(なまえ)
あなた
助けてくれ……ありがとっ…っ
涙で視野が狭くなって滲んで

力が入らなくて倒れそうになった所を支えてもらう。
東雲 彰人
東雲 彰人
悪い…怖かったな。
ぽつりと彼は呟くと上着を脱いでかけてくれた。

濡れた上着着てると…風邪引く…し…。
(なまえ)
あなた
(仲良く…しない方がいいの…?)
離れようと思っても

彼の身体は暖かくて…身を預けたいと思った。
東雲 彰人
東雲 彰人
泣き止むまでここに居ろ。

…男子トイレだけど…。
(なまえ)
あなた
いいよ…別に…

もうバレてるし。
彼は優しくずっと抱きしめてくれた。