明日はおにぎり宮の休業。つまり私たちの休日。
休日前の夜。
私はいつも通りに治と同じ布団で寝る。
いつもだったらすぐに目を閉じて夢の中に入るのだけど、明日は休日。
私は治の方を向くと、少し眠そうにしていた治がいて
あなた「眠い…?」
治「ちょっとな…。」
あなた「そっかぁ。」
治「どしたん?」
休日前だから…イチャつきたいなんて言えない…。
まぁ…眠そうにしてるし明日でいいかなって思うには思うのだけど…。
あなた「………。」
治「寝れないん?」
あなた「………治が抱きしめてくれへん…。」
でも私は欲張りなのだ。
私は関西出身なのだけど、おにぎり宮を東京に進出するために標準語に変えた。
だけど2人の時ぐらいは関西弁でもいいよね。
治「あなたは今日は甘えたさんやな。」
ふわっと治の匂いに包まれた。
あったくて、私よりも大きくてガッチリした体。
私はそんな彼が大好きだ。
あなた「ん〜。」
よしよしと頭を撫でられると嬉しくなって頬が緩んだ。
治「あなたが関西弁使うのやっぱええな。」
あなた「ほんま?」
治「俺と一緒やもん。」
あなた「なら嬉しいなぁ。」
ギュッと抱きしめるとギュッて治も抱き締め返してくれる。
治「今日はこのまま寝るか?」
あなた「寝る〜。」
治「ん…。おやすみ。」
チュッとほっぺに落とされたキスは私を寝かせてくれた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。