あなたside
平等。
何でも平等にするとは、とても難しいこと。
でも、それは、兄弟が多いから。で済まされることじゃない。
"兄弟で一緒に過ごしたい。"
お母さんたちが亡くなったとき、親戚の方々にバラバラに引き取られるより、みんなで一緒にいたい。ちゃんと育てるから。そう宣言した責任でもある。
ただ、意識してても、末っ子に目が行きがちだし、優先するとなったら小さい子から、、ってなる。
そりゃ、毎回って訳でもないけど、偏りがあるのは事実だ。
ほら、わかってるけど、、、。
喧嘩は、、、
やっぱり、私なんかより...
蓮side
夜中。
双子の隣でまだもぞもぞ動いてるあなたの布団。
あーあ、またやってんな、、
このまま話してたらこいつら起きちゃうし。
グイッっと半強制的に腕を引いて、階段を降りた。
ココアをサイドテーブルの上に2つ並べ、鼻を啜るあなたの隣に座る。
年下優先とか、自分ではなにも解決できないとか、そーゆーことだろう。
で、俺らの記憶はそこからなく...。
兄弟たちの視線が全て俺らに向いてる。
肩に重みを感じ、横を向くと、涙の跡が残るあなたが。
、、確かにほんのり顔が赤い。
え、38.2...。
で、年下組は...
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。