今日はとにかく憂鬱だった。気にしなければいいのだろうけど、気になるととことんダメだ。
憂鬱な気分のまま歩いていたら自然とあの喫茶店に足を向かわせていた。
いや定休日かもしれないし
いや、対した悩みでもないし
また愚痴りに来たって思われたり?
あーでも、このもやもや晴らしたいし
参ったなー、コーヒーだけ頼む?
でも、さすがに二回目の来店でまた愚痴とかあり得なくない?
全然気づかなかった。またにこにこと微笑む彼が私の心理を見透かす。
かわいく小首をかしげられてNOといえる人がいるんだろうか?
こうして私はまた喫茶店「OWV」へ行く事になったのだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。