よく晴れた春の日。明るい服装で街はざわめいてウキウキと楽しそう。
それでも私はこの時期必ず不安になる。
生活の変化、新しい環境…本当に大丈夫かなんだか気持ちが落ち着かない。
声をかけてきたのは金髪の明るい青年。ニコニコと笑って眩しいくらい。
可愛い顔してナンパか?
普通だったら絶対信用できない話なのに不思議となんだか愚痴ってみたいと思ってしまった。この人はそんな不思議な魅力のある人だ。
促されるまま、近くのカフェへはいることになった。
喫茶「OWV」
どこにでもありそうな小さな喫茶店。昔ながらの佇まいは来たことがないのに懐かしい感じだった。
太陽のように笑った彼に何度も頷いて共感する。
浦野くんに招かれて私は喫茶店に足を踏み入れた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。