ガチャ
扉を開ければ地獄の始まりだ
またいつものように
どうでもいいんだけど…
どうせ何も感じないし
ドンッ
僕は殴られて、壁に打ち付けられた
僕はこの時‘痛い’と感じた。
何も感じなかったのに
ドンドンっドンッ
壁に打ち付けられたせいで床に倒れ込んでしまった僕を母は何回もお腹を蹴ってきた
ガチャ
父が帰ってきた‥
一番会いたくない人に
だって、口答えしたら…
お仕置きだな
そう言って僕を何回も
殴って
蹴って
僕は耐えるのが限界で吐血してしまった
ガチャ
僕は自分の部屋に入ると
涙が溢れてきた
僕は初めて誰かに助けを求めた
でも、こんなことを人前では言えないよ
{朝}
誰も返事なんてしない。
当たり前だよ
テクテクテクテク
歩いていると前に1人女の子を見つけた
彼女は僕の声に気づいたのかキョロキョロして、後ろに振り返った
僕、すごく小さい声だったのに
僕に近づいてきて
多分僕に挨拶をしてくれた人も初めてだ
すごく嬉しかった
だからなのか、、、
僕の瞳から涙が溢れた
彼女は僕を心配してくれた。
そして涙を拭ってくれた
彼女は僕を包み込んでくれた
その言葉を聞いたとき僕は虐められるということが頭をよぎった
…
い、いつ聞いたの…そう思っていると
受け入れてけれてありがとう
この言葉しか思いつかなかった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!