第27話

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2021/08/21 12:47
数日後、染谷くんと私のバイト先で会うことになった



店内に入れば、既に染谷くんがいた
須崎 あなた
ごめん、お待たせ
染谷 勇次郎
いえ、さっき僕も来たばっかです
席について、染谷くんの方を向く
染谷 勇次郎
単刀直入に言いますね
染谷 勇次郎
好きです
須崎 あなた
へ???
いきなり宇宙に投げ出された気分だった



脳内は?だらけ
須崎 あなた
あ、このカフェ?いいよね!メニューも結構豊富だし、
染谷 勇次郎
え?本気で言ってます?
染谷くんはため息をついた
染谷 勇次郎
須崎先輩、あなたが好きです
須崎 あなた
なっ、え、?///
でも、高校入ってそんなに関わりないよね..?
染谷 勇次郎
ずっとずっと前から好きです
須崎 あなた
ずっと前って.......
え、もしかして、覚えてるの....?
染谷 勇次郎
覚えてないかもしれないけど...僕たち幼なじみなんですよ
染谷 勇次郎
あなたちゃん
須崎 あなた
....覚えてるよ、ゆーくん
染谷 勇次郎
!忘れられてると思ってた、
須崎 あなた
そ、それはこっちのセリフだよ!
2人とも顔を見合わせて、笑ってしまった



すると、染谷くんのスマホが鳴る
染谷 勇次郎
ごめん、僕仕事行かなきゃ、
須崎 あなた
いってらっしゃい
染谷 勇次郎
次会った時に、返事聞かせて
ふふっと笑って染谷くんは去っていった
須崎 あなた
うわ〜、どうしよう、すごい嬉しい、
この時の私はすごく浮かれていた




あなたちゃん、ちょっといい?
須崎 あなた
あ、はい、
それは、前に告白を断ったサッカー部の先輩だった
じゃーん、これなんだ?
須崎 あなた
えっ、
先輩がそう言って見せてきたのは、私と染谷くんがカフェで会っておるところを撮った写真だった
この前あなたちゃんが友達と話してるの聞いちゃってさ
これ、週刊誌に出たら困るよね?
須崎 あなた
なんでこんなことっ、
あなたちゃん、俺と付き合ってよ
先輩はニコッと笑った

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