第6話

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2021/02/07 11:00
あなた
着いたわね…
執事長
はい…
執事長
先に行って参ります
ガチャ
村人
ザワザワ
あなた
では私達も参りましょうか
あーるん。
えぇ
あーるん。
お手をどうぞ
あなた
ありがとう
村人
我らが帝国の華
精霊姫様へ神の御加護があらんことよ
あなた
面をあげて
村人
ははぁ
村人
本日はどのようなご要件で?
あなた
まずはこの方のご紹介ね
あなた
忍びの国からやって参られたあーるん。様よ
あーるん。
よろしく
村人
なんとなんと
村人
おにぃちゃん!その猫ぶっさいくー!
村人
こら!
村人
私の娘がすみません
あーるん。
いいんですよ
あーるん。
こいつの可愛さはわかるやつが分かれば
村人
なんとありがたきお言葉
村人
感涙でごさいます
あーるん。
そんなそんな泣かないでください
あなた
それでは私たちはこれで失礼致しますわ
村人
ご案内致しましょうか?
あなた
結構よ
あなた
この方に村を案内しながら行きたいから
村人
それなら私がついて行った方がいいのでは?
村人
いえついて行きます!
あなた
結構よ
あなた
あなたにはあなたのすべきことがあるでしょう?
あなた
あなたの時間を無駄にしたくないの
村人
無駄なんかありません!
村人
一国の王子ともあろうお方を案内できるなんて幸せの極みでごさいます
あなた
だから大丈夫よ…
あーるん。
大丈夫ですよ
あーるん。
それに
あーるん。
俺ちょっとデート気分で楽しみにしてたんですよ(小声)
村人
そのようなことなら邪魔は致しません!
村人
どうぞどうぞ小さな村ですがごゆるりと
あーるん。
ありがとう
あなた
わーこんなに早く引いてくれたの初めてだわ…
あなた
さっきなんて言ってたの?
あーるん。
んー?別になんでもないですよ
あーるん。
ほら早く行きましょう
あーるん。
俺を案内してくれるんでしょう?
あなた
ええ!
あなた
まずはこっちよ!
あなた
…でここが目的地の農家よ
執事長
やっと来られましたか
あーるん。
この村を案内してもらってたんですよ
執事長
なんと…!?
執事長
私はてっきり迷子になられたのかと…
あなた
もう!馬鹿にしないで!
執事長
自らの城で迷子になられる方が何を仰るか…
あなた
うっ…
あーるん。
まぁまぁ
あーるん。
それよりここが例の…
村人
サージュ・マカイラと申します
村人
どうぞサージとお呼びくださいませ
あーるん。
この国でミドルネーム以外があるのは珍しいな
あなた
この国ではミドルネーム以外付けませんからね
あなた
この方は元冒険者なのよ
村人
ちょっと戦いの時に肩を壊してしまってね
村人
今は問題ないのだが冒険者に戻るにはもう無理だと思って…
あなた
そこで私がここの土地一帯を任せたの
あなた
彼は魔法も使えるし獣もある程度は倒せる
村人
すごくいい職を与えてもらいましたよ
村人
この精霊姫さんには感謝してるんだ
あなた
それじゃあ時間も限られてますし!
ここの話をしないとですね!
あーるん。
あぁ
村人
任せてください
村人
見て貰うものは今日中にその他のものは紙にまとめておきましたから
あなた
サージ…いつもありがとうね
村人
いえいえこれくらい当然ですよ
村人
さあ行きましょう
村人
いくら時間があると言ってももう昼ですから!
あーるん。
…なるほどこれは我が国でもつかえそうだな
あなた
こちらから種を輸出することも可能ですしね
執事長
姫様
あなた
そうねそろそろお暇するわ
あなた
今日は1日ありがとうサージ
村人
いえいえまたいつでもきてください
あーるん。
ありがとう
あなた
それじゃあ馬車に乗ってください
あなた
転移魔法で馬車ごと城まで飛ばすので
あーるん。
あなた様は乗らないんですか?
あなた
私が乗ってしまうと馬達がここに取り残されてしまうので
あなた
それではまた晩餐時にお会い致しましょう
あーるん。
ええ…楽しみにしています
あなた
転移!68-3!

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