ツリメくんの車はとうとう走り出し、
私はドラマや映画で見たような東京の景色から
目が離せなかった。
そうなんだ、
東京には最近来たんだ。
埼玉も十分都会なのに、、
何か意味があるんだろうなあ
やっぱり私はずっと窓の外を眺めて
そんな事を考えていた。
こんな大都会のすんばらしい交通量の中、
ちょっと見方間違えたらふわふわな子犬、
もしくは天使みたいなツリメくんが、
もう、
数センチ先にいて、
ハンドル切り返しながら後ろを向いてて、
まだ2週間と少ししか経ってないのに、
ほんとに好きになっちゃった
なんて言ったら、
ツリメくんはなんて言うかな。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!