第4話

過去と大きな大きな夢
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2020/03/14 08:46



























私には夢があった、

幸せな家庭を築くという夢。


憧れの母は高卒だったが
自分を信じてわざわざ東京の大学へ。







何故幸せな家庭を築きたかったのか、





それはやっぱり母のせい、母のためでもあった


























うちは元々4人家族で
『可愛いねえ』と私達姉弟を可愛がってくれる
大好きな親戚のおばちゃんとおじちゃん、

そして何より、

いつもお出かけする時には
かっこいい車を出して目的地へ連れてってくれたり、

お仕事がお休みの日は庭で一緒に遊んでくれる、


大好きな父がいた。

























その幸せから数年後、






父は単身赴任先で事故に遭い
私達3人を置いて
私達よりずっとずっと先に


神様の所へ長い長いお休みをしに
天国へ旅立った。






















いるだけでよかった父が
帰ってこなくなってからは、


私達3人はずっと
この数年間ずっとずっと





幸せを求めてたのかも知れない










父がいないから何だ

きっとずっと今も私達を応援してくれている

それならどんなことでも頑張れる

だから私は、

大好きな父を見習い

大学へ進学することにした。

母はこの事には賛成してくれて

『あんたならやって行ける』と、

背中まで押してくれて

感謝しかなかった。





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