第16話

両思い大発覚
168
2020/04/07 11:00










『好きだよ、』




私の放った言葉、

ツリメくんに届いたみたいで、



当の本人は、、、






自分から告白してきたくせに

抱きしめられていた私を急に遠ざけて、

ぎょっ、とした目で見てくる。
















みっくん
みっくん
ん、んぇ?





なんで、驚いてるんだろう。









あなた

いや、ツリメくんが好き








そんなに驚くことなくない???


コミカルな空気流れちゃったじゃん!!
(🔎:コミカルな空気とは)






みっくん
みっくん
あなたちゃん、ほんと?
みっくん
みっくん
うそ?
みっくん
みっくん
がち??
あなた

ホントだよ

あなた

信じてくれないんだ、

あなた

ふーんじゃあさっきの取り消しね

みっくん
みっくん
え!!!
みっくん
みっくん
まって、ちがうの!!
みっくん
みっくん
泣いてたのに、だいじょぶかなって、
みっくん
みっくん
無理して言ったんじゃないかなって





ほんとだ私泣いてたんだっけ

嬉しくて忘れてたよ






あなた

うんもう止まったよ、

あなた

ツリメくん何回も聞くからしつこくて面白くなっちゃった




嘘じゃない、全部ほんと。

ツリメくんが驚いてる時に全部止まった。

両思いだったなんて、

どうしよう、これから、、、










みっくん
みっくん
いやでも、びっくりして
みっくん
みっくん
1人でドキドキしてたの嫌だったから!
みっくん
みっくん
取り敢えず、鼻かんで!!








「1人でドキドキしてた」って、

ツリメくんもだったんだ。





そう言ったあとツリメくんは

私にティッシュを差し出した。

ぴらぴらと。

あなた

う〜ん、

あなた

ツリメくん驚きすぎだから

あなた

鼻かんでちょうだい





あんなに驚くことない。

ちょっといじめたくなって、

ほんの冗談だった。


あなた

うっは、ツリメくん信じた!?

あなた

嘘だよ自分でかむかむう〜



そう言って手からティッシュをとろうと

ツリメくんの方に手を伸ばした




そしたらツリメくんたらダイタンで、




急に私の頭を両手で押さえて

正面からキスしてきた






でもそれはコンマ数秒の事すぎて

ツリメくんの顔が目の前にあって、

長い間その時間が続いた。



そして「ちゅ」と音をたてて離れた唇は、

どこか寂しくて。














涙なんてもうカピカピになって顔にはりついた。







でももうそんな事どうでもよくて、

私はただただツリメくんが愛おしくて愛おしくて

仕方がなかった。









はーとありがとうございます!!
1200名以上の方々ありがとうございます!!
みなさんやさしすぎです!

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