「じゃ、頑張ってね」とすぐに消えてしまった
全くあの教師は...!
なんで山の中なのか
どうして私だけを連れてきたのか
考える事は色々あるけど
まずは先にこいつを倒さなきゃ
いつの間に間合いに...!
瞬時に距離をとると一体呪霊を出した
「呪霊操術」
私の術式だ
まずは様子見に1級呪霊
もう一体呪霊を出しそこから呪具を出した
ぐしゃ
潰されるのは想定内
私は一気に裏を取り、一気に斬りかかった
指はどこ...
足、胴、胸、手
どこもない
ピタ
頭を斬ろうとすると何故か呪霊の動きが止まった
と思ったらニヤリと笑ってこちらに背を向けどこかに走り出した
後を追うように私も追いかけた
呪霊の行く道はやけに気の数が減っていっている
下り坂だったのもだんだん緩やかになってきた
そっちは人がいる
状況を理解した私は焦った
"死者"
これ以上呪いにかけられる人が増えては...
早く殺さないと
私に?
1級の私が?
特急も殺せたことの無い私が?
そんなの
「君は、私のようにはなっては行けないよ」
「この世界を悟っては行けない。強くなって、いつか私を救ってくれ」
呪霊から銃を出しありったけの弾を頭に打った
効果があったのかスピードが落ち、それを狙って間合いに入った
いけると確信して微かに見えた指にめがけて刀をぶっ刺す
ガサッ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。