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12
2020/12/10

第10話

10つ目の星
「次は…」
少年がそう言おうとした瞬間とても大きい音がした


車のようだが、周りが静かだった2人にとっては耳が壊れそうなぐらい大きな音が聞こえた
「え、なに…?車…?」
少女は不思議がりながらも
それが車だということを認識した


不思議だった事もあり、少女は立ち上がり、音のした方に足を向け、歩き出そうとした
「なんでこんな時に…」ザッ
少女が立ち上がった瞬間、少年は少女の手を取った
ガシッ


「…い…いかないで…」
泣きそうな声で言われてしまい少女は戸惑った


なぜいかないで欲しいのかは少女には分からなかったが、だんだん音が近ずいて来ているのでそちらも不思議でならなかった
ブオーン
だんだん車の音が近ずいてくる
少女も、もしかしたら家族かもしれない。
という恐怖心から動けずにいた

怖い




怖い



恐い



怖い



そんな思いが2人を飲み込む
しばらくしたらその音は無くなり、車のドアが開く音がした


ガチャ


2人は体を縮めながら音のする方を向いた
すると、そこには人がいた


少女の家族でも、親戚でもない



知らない人だ
バチン
「え?」
その人を認識した瞬間、その”男”の人は少年を叩いた


少女は何が起こったか分からなくなって数秒止まってしまった
「え、ちょ、何してるんですか!」
怒鳴るように少女は言った


先程まで元気だった少年がいきなり暗い顔をしたからだ
「は?誰だお前はこいつは俺の奴隷だよ」
「え、ど、奴隷…?」
”奴隷”と言われ少女は一気に青ざめた


さっき、自分の話をしたのに、それ以上に少年は苦しかった。辛かったのに。


何呑気に話したんだと。少年に比べれば、自分はちっぽけなもんじゃないかと
「あぁそうだよこいつは俺の奴隷だ」
少女はムカついたのか、男の人を強く叩いてしまった


「あぁ?お前も奴隷になりてぇのか?」


バチン



でも、相手は大人の男性。少女が適うはずもなく、すぐに倒れてしまった


「っ!痛っ…」
少女は男の人を睨んだ


少年には何もするな。という目で
「っ、あ…や、やめて!父さん!この子には何もしないで!」
少年が言ったことに少女は目を丸くした


”父さん”ということはつまり、血縁関係だ。
奴隷とかいうクズが優しい少年の親だとは思わなかったのだろう
「はぁ?指図するな馬鹿が!」


バチン
何度も何度も叩かれた頬は赤くなっていた。


それはこの暗闇でも分かるぐらいに
「いくぞ、早く歩け!」
「っ」
これでは少年を連れていかれてしまう


それはやだ。と思っていても体が動かなかった


恐怖と痛みで1歩も
「ま…また…同じ日に…同じ場所で…」
少年は最後にそう言い残して車の音と一緒に消え去った
その日はとても綺麗な星々が輝いていたという
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こんばんは一夜です
今回は神話ではなく、物語を進めさせて頂きました
10話程しか書いておりませんが、もうすぐ完結しそうです
早すぎますね
1300文字書かせて頂きましたが、少し多かったですかね?
楽しめていただけたなら幸いです
それではまた次の夜に