第13話

13つ目の星
17
2021/02/05 12:33
それから何ヶ月も少女は待った

少年にあったあの場所に毎日、毎日同じ時間になると抜け出しているのだ

でも、少年は現れなかった
夏だったのに、秋が来て過ぎて、冬が来て過ぎて、春が来て過ぎて


もう半年以上この場所に来ている
「なんだかもう慣れちゃったなぁ…もう…来ないのかな…」
半年以上もいないとなると、もう来ない可能性の方が高くなる

少女は諦め始めてしまっていた
もう会えない。話せない。聞けない。

でも…
「ま…また…同じ日に…同じ場所で…」
最後に少年に言われた言葉それだけが少女の気力になっていた
少女は少年が来てくれることを願っているんだ
ずっとずっと















































ここで待ってる





































そして、この半年で少女は気づいた

少女はこの半年、1度も少年を忘れなかったずっと想っていた

好きだ。そう気づいた
神話を話してくれる彼が

話を聞いてくれた彼が

目を見てくれて優しくしてくれた彼が

名も知らない彼が

好きなのだ
でも、時すでに遅しかもしれない

来ていないんだから

伝えられないかもしれない

でもいいんだ。彼が無事なら
もうそれすらも分からないけど
今日はここまでにしよう

少女は先程居たところを背に歩き始めた





































誰かが見ているとも知らずに
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こんばんは一夜です
更新出来なくてすみません
最後の視線は誰なのでしょう
考えてみてください
それではまた次の夜に

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