第5話

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2019/04/14 04:21
あなた

ねぇ…どこいくの?

あなた

もしかして怒ってる?

風磨
あなた

ごめんって…でも、私になんかできないから

風磨
ついたぞ
そこは映画館だった。
あなた

え?映…画

風磨
行くぞ
私たちは1本の映画をみた。


私にだってできる。って思った。
だって私は特別だから。



だけど、そんなの言えるわけない。



私は痛いやつなのかも知れない。

でも周りの目が気になるし。
積極的にはいけない。


だけど、だけど…

私は特別だ…もん


風磨
どーだった?
あなた

すごく面白かった~


だけどやっぱり私にはできないよ~
あんなすごいの

風磨
…チッ
あなた

ごめん…

風磨
所詮にげてるだけだろ。お前なんか
あなた

え?

風磨
始めてみたときあなたから溢れるくらいの自信を感じた。映画見てるときもお前は自信に道溢れてた。
悪くいったら、全てを舐めてんのかもな。
自分でも出来るって思ってるんだろ。
あなた

そんなこと!

ある。あるけど…
風磨
あるんだよ!普通の人だと思われるために拒否してるだけ!本当は自分の中で優越感に浸ってんだろ。そんなのはっきり言って痛い。できると思うなら、自分の強さだして一回でも挑戦してみろよ!!できないのは弱いからだろ
私のなかで何かが弾けた
あなた

あんたに何がわかんの!私は出来るから!逃げてんじゃなくて、やらないだけ!自分が選択してんの!

風磨
フッ
それが逃げてんだよ。
じゃあ、お前はなんか1つでも挑戦したことあんのか?
自分の選択で成功したことあんのか?
できるなら、証明してみせろよ!
あなた

……………分かったよ。

映画くらい、

演技くらい、

やってやるわよ!!

風磨
楽しみにしてっから
言っ…てしまっ…た
ここから私の、いや、私たちの、夢へ向かう道ができた。

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