第41話

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2022/10/16 11:47
暁山 瑞希
よし!ここがボクの家だよ!
暁山 瑞希
今日は親もいないし、一緒に夜更かししようね!
暁山 瑞希
あ、ニーゴのみんなとも話そうよ!
神代 あなた
瑞希……




瑞希は私の濡れた髪の毛をピンク色のバスタオルでわしゃわしゃと拭いた








暁山 瑞希
そんな顔してたら可愛い顔が台無しだよ?
神代 あなた
暁山 瑞希
…類と何かあった?
神代 あなた
…分からない
神代 あなた
分からないの、私、何がしたいんだろう






神代 あなた
私ね、類とはちゃんと仲直りしたの
神代 あなた
でも、でも、私は何も変われてない
神代 あなた
逃げて、逃げて、
神代 あなた
私…何がしたいんだろう
暁山 瑞希
あなた…




こんなに逃げて、あきとも類もみんなも






きっともう私のことなんて見てないから






暁山 瑞希
そうだ…奏の曲聞いてみてよ
神代 あなた
奏の……?
暁山 瑞希
ボクもまふゆも、奏の曲を聞いて救われた気がしたんだ
暁山 瑞希
ボクはあなたの事分からない方が多い
暁山 瑞希
けど、抱えてるものはあなただけじゃなくて、
暁山 瑞希
ボクも、一緒に抱えていきたいんだ
神代 あなた
…そしたら、瑞希が大変になる
暁山 瑞希
ううん、ボクがしたいんだ
暁山 瑞希
ボクが、あなたを助けたい
神代 あなた
…なんで…





神代 あなた
なんでそんなに優しくするの…?




私達は実際に会ったことも手で数えれるくらいしかないのに






そんな私に、どうして






暁山 瑞希
ボクね、あなたと会う前から
あなたの事知ってたんだよ
神代 あなた
暁山 瑞希
あ!ストーカーとかじゃないから!
暁山 瑞希
……ボク、類と同じ中学でさ
暁山 瑞希
昔の話はあんまりしたくないんだけど
…類と屋上で初めてであって、それから話すようになった





私が知らない2人の話を瑞希はポツポツと話し始めた







暁山 瑞希
ボクと会った時もそうだけど
類はずっとあなたの話をしてくれたんだよ
神代 あなた
わ、私の…?
暁山 瑞希
心を閉ざしてしまった妹がいるって
暁山 瑞希
それがあなただと知った時はびっくりしたけどさ!
暁山 瑞希
…類から頼まれたんだ
暁山 瑞希
もし、自分があなたの隣にいれなくなった時
暁山 瑞希
あなたの事を支えて欲しいって
神代 あなた
類が…そんなこと、
暁山 瑞希
ねぇ、あなた




瑞希は私のてをにぎった








暁山 瑞希
答えを探すのは、そんなに急がなくてもいいんじゃないかな
神代 あなた
えっ、
暁山 瑞希
ボクも…ボクも人に言えない悩みがあったり
暁山 瑞希
理解されないこともある
暁山 瑞希
でも、それを辞める事なんて出来ないし
暁山 瑞希
多分一生自分に着いてくるものだと思う



瑞希はすこし目線を下げた






暁山 瑞希
人生は何回だってやり直せるんだよ
暁山 瑞希
今答えを決める必要もきっとない
暁山 瑞希
あなたはあなたがしたいようにしていいんだよ
暁山 瑞希
自分がどうしたいのか分からなくなったら、ボクも一緒に探してあげる
暁山 瑞希
神代 あなた
っ……




瑞希はそう言って私を抱きしめた




すこし角張った体が私を包み込んだ







神代 あなた
ごめんね、ありがとう




暁山 瑞希
ボクはいつだってあなたの味方だからね!
神代 あなた
うん、ありがとう瑞希
神代 あなた
私ももう少し、頑張ってみるね





瑞希は私に奏の曲を聞かせてくれた




暖かくて、でもちょっぴり孤独で




そして私はいつの間にか眠りに落ちていた






この時間がいつまでも続けばいいと、そう願っていた





𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩






悩みがあるなら答えを直ぐに見つける必要はありません
人の意見なんて関係ないです
自分の人生は自分のものです





更新遅くなってしまってすみません🙏
このお話のネタがもう思いつかなくて💦

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