第8話

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2019/04/29 10:08
「あのっ!」




先に口を開いたのは彼女だった



「はい…」



「あっ…あの…

えっと…私、あなたと同じクラスで…」





あー、思い出した


いつもクラスの端にいる


静かな女の子



カースト的に言うと


女バージョンの僕


みたいな立ち位置だったと思う



「はい…××さん…
でしたっけ…」



「はい…そうです…」



「それで…どういったご用件で??」


僕がそう聞くともともと、


うつむいて暗かった、彼女の顔が


もっと、暗くなり


見るからに


落ち着きがなくなった


「それが…えっと…


私!いじめられてるんです!」





流れる沈黙



僕はどう返せばいいのか



混乱していた



そして、僕は瞬時に理解した



僕が学校に通っていたときは



彼女に対するいじめなど



見たことがない



僕はいつも、挙動不審に



回りを見ていたので



気がつかなかったということは



ほぼないだろう



つまり、これは僕が学校に



行かなくなってから



始まったことだと考えるのが妥当だろう



つまり、彼女は僕のかわりになったのだ











暇をもてあました



カースト上位者のオモチャのかわり…



「かわいそうに」としか言いようがない



しかし、なぜ彼女が僕の家に??



その疑問はまだ僕のなかで



明確な答えを出せないままだった

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